THE GLAY 凍てつく太陽 [サバイバル]
★満足度70点
■狼との死闘を詩的に表現
まるで白人が、狼乱獲の言い訳にしてしまいそうな映画(笑)
まさかここまで狼とだけの戦いになるとは思っていなかった。
アラスカの大地、油田開発工場で働く男たちの乗った飛行機が墜落し、雪原に投げ出された七人がどうにか生き延びようとするが、人間の死体を食べた狼の群に付け狙われる、という映画。
油田で働くハンター、オットウェイの知恵と知識でなんとか撃退しつつも、行動範囲の広い狼に執拗に狙われ、寒さと怪我と飢えに弱った者から一人ずつ狼の餌食になっていく。
描かれる狼は全貌は映し出されることは少なく、暗闇から突然現れたり、取り囲む唸り声、遠吠えだけが聞こえてきたりと象徴的に描かれる。
リーダーは黒くて大きい。
西洋での悪魔のイメージその物ですね。
妻に先立たれ自殺願望のある男が、先導となるも遂に一人生き残る矛盾。
いつ死んでもいいと思っていた男を突き動かしていたのは、父親の遺した詩であり、死んだ妻の遺した言葉でもある。
一人になるのを恐れるな、ということ。
死に際を間違えるな、ということ。
ラスト、エンディングの後に死闘の後を示す映像が差し込まれるが、彼が無事なのかはわからない。だが、恐怖に打ち勝ったオットウェイにとっては、死のうが死ぬまいが大した違いはない。
「武士とは死ぬことと見つけたり」とは「葉隠れ」の「常に死に臨む覚悟をもって日々を生きよ」という言葉ですが、まさにその通りの武士道のような映画ですね。
オットウェイ演じるリーアム・ニーソンの最後の形相に鬼気迫るものがありました。
余談ですが、ヴィンセント・ギャロの【エッセンシャル・キリング】に設定は似ているけれど内容は対極的だなぁと思いました。
■狼との死闘を詩的に表現
まるで白人が、狼乱獲の言い訳にしてしまいそうな映画(笑)
まさかここまで狼とだけの戦いになるとは思っていなかった。
アラスカの大地、油田開発工場で働く男たちの乗った飛行機が墜落し、雪原に投げ出された七人がどうにか生き延びようとするが、人間の死体を食べた狼の群に付け狙われる、という映画。
油田で働くハンター、オットウェイの知恵と知識でなんとか撃退しつつも、行動範囲の広い狼に執拗に狙われ、寒さと怪我と飢えに弱った者から一人ずつ狼の餌食になっていく。
描かれる狼は全貌は映し出されることは少なく、暗闇から突然現れたり、取り囲む唸り声、遠吠えだけが聞こえてきたりと象徴的に描かれる。
リーダーは黒くて大きい。
西洋での悪魔のイメージその物ですね。
妻に先立たれ自殺願望のある男が、先導となるも遂に一人生き残る矛盾。
いつ死んでもいいと思っていた男を突き動かしていたのは、父親の遺した詩であり、死んだ妻の遺した言葉でもある。
一人になるのを恐れるな、ということ。
死に際を間違えるな、ということ。
ラスト、エンディングの後に死闘の後を示す映像が差し込まれるが、彼が無事なのかはわからない。だが、恐怖に打ち勝ったオットウェイにとっては、死のうが死ぬまいが大した違いはない。
「武士とは死ぬことと見つけたり」とは「葉隠れ」の「常に死に臨む覚悟をもって日々を生きよ」という言葉ですが、まさにその通りの武士道のような映画ですね。
オットウェイ演じるリーアム・ニーソンの最後の形相に鬼気迫るものがありました。
余談ですが、ヴィンセント・ギャロの【エッセンシャル・キリング】に設定は似ているけれど内容は対極的だなぁと思いました。
2014-02-12 17:52
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