MEN―同じ顔の男たち― [ホラー・モンスター]
■聖書をベースに、種の本質を描いたホラー
終映後はえ?これで終わり?と思って呆然としたまま劇場を去ったが、電車の中で正気に戻ってみると、案外これはステレオタイプな男女という種を描いたものかもしれないと思った。
映画「マザー!」の後もしばし放心したが、本質的には両者とも似ているのでは。
要するに聖書をベースに、アダムとイブを描いたものであると、私は理解した。
極端にいうと、男は女に無償の愛を求めるが、女は男に安心安全を求める。女性がずっと私の側にいてね、というのは生活の安定や安心を得たいからで、男性が俺だけを愛してくれ、っていうのは、外でやんちゃしても多少怒りっぽくて暴力ふるっても、何もいわず許してねっていう母なる愛的なものに偏る(古典的には)。
少年サミュエルが求めたように、自分の気が向いたときに嫌な顔せず相手してくれて、神父が求めたような肉欲にも応えてくれる存在。なにをしてもしょうがないわね、と許してくれる存在。
それはイブというよりも聖母マリアに近い。
男はマリアを求めているのに、イブはマリアになれない。ハーパーはどちらかという好奇心旺盛で禁忌を破り、楽園を出ていくイブの象徴のようだ(もしはリリアン)。
(ちなみにサミュエルはヘブライ語で「彼の名は神」という意味だが、関係あるのだろうか)。
突然田舎に現れた女性にあれこれとちょっかいを出す男たち。冴えない田舎の中年男。高圧的な変態神父とただの変態。鈍感な警官。ハーパーの目に映る村の全ての男性は同じ顔だけど、それは女性に敬意を払わない象徴というだけで、そこに謎解き要素はない(副題にあまり気を取られてはいけない)。
最後、ものすごく生々しいものを見させられたが、これからも½の確率でエンドレスに産まれる男たちという暗喩ではなかろうか、と。
そしてたくさんの失礼なかまってちゃんたちに、これからも共存しなければならないイブたちは、大変だね!っていうメッセージを、ホラー仕立てにして、聖書のスパイスを振りかけて、もしかしたらケルト神話まで挿入しちゃった、ひねくれた女性賛美の映画なのかもしれないとさえ、思う。
ハーパーが切り裂いたサミュエルの右手は、鉄格子に裂かれていたジェームズと共通する気もするので、男たちの所行はジェームスの怨念が憑依したものとも受けとれるが…。
冒頭の美しい森や自然が、閉鎖的で恐ろしい場所に代わっていくのも、ハーパーの結婚に似ているのかも。最初は居心地がいいが逃げ出したくなる。
監督に対しては、無垢な凶暴さで戦慄させてくれた「エクス・マキナ」のように楽しませてくれたかというと、期待外れだったといわざるを得ない。ホラーにはホラーなりの見た後のすっきりさはないし、サスペンスならサスペンスなりのすっきりさもない。グロい寓話をみましたね、というただそれだけ。
東京少年少女合唱隊コンサート@東京カテドラル聖マリア大聖堂 [■お出かけ・雑記]
■東京少年少女合唱隊コンサート
会社の同僚の息子さんが所属している聖歌隊「東京少年少女合唱隊」のコンサートに行きました。バチカンに招聘されたこともある歴史ある合唱団です。合唱団は撮影不可のため、聖堂内だけ撮影。 今年で三回目。
毎回プログラムと解説をいただきますか、ラテン語のため一体どこを歌っているのか、ほぼわかりません。しかし今回は一曲だけわかりました!それが嬉しい。
もちろん歌詞など追わずとも、その歌唱力と美声が振動となって、体全体が震えるような感覚に陥ります。パイプオルガンの音色が心地よい。 17世紀の聖歌で一つ、現代のロックのような、かっこいい曲がありました。 グレゴリオ・アルベリ作曲の、ミサ・ヴィディ・トゥルバム・マニャムの【gloria】です。もう一度聴いてみたい。
ジョジョの奇妙な冒険×八景島シーパラダイス★コラボイベント/水族館からのSOS(後半) [■お出かけ・雑記]
★後半
【マンジャーレ】でランチ→ゲームセンター【カーニバルハウス】でスタンプラリー→全部集まる!→ゴールの地点は「ウェスタンゲームハウス」→水族館観賞へ→ふれあいラグーンで「ペンギン・アザラシ・オタリアの海の生きもの覗き見隊」に参加。
半分埋まったところで、昼食。
さまざまなレストランの誘惑に惑いながらも、マンジャーレにてコラボメニューの「S・Fパスタ」を。めっちゃくちゃ体に悪そうなパスタの色だったけれど、見た目に反して、しっかりと和風キノコスパゲティでした!(それにしても高いなぁ…)
ゲームセンターでスタンプラリーを集め、キーワードを集めてウエスタンゲームハウスへGO! なんとゴールのくじびきで、ディスクスタンドを引き当てました!
その後、もう一度カーニバルハウスへ戻り、取れないとわかりながらもジョジョ専用のクレーンゲームに挑戦。500円で挑戦すれば、クレーンで商品が取れなくても1枚オリジナルはがきをくれるという趣向です。
・ちなみにゲームセンターでは左回りでスタンプが見つからず、右回りして見つけました。
スタンプが集まった後はゆっくり水族館へ。
・16:55の回から申し込みの【ふれあい~】は、バックヤード内で銭形あざらしやオタリアのプールに入ることができるイベントです。あざらしは触ることができ、オタリアは近くまで飼育員がよびよせて鳴き声を聞かせてくれたり芸を見せてくれたりするというものでした。
アザラシは臆病なので背中から回り込んで優しくナデナデ。毛はほとんど感じられず、分厚い弾力のあるゴムの塊を触っている感じです。人間と同じく、床(岩)に座っている部分の肌だけ温かかったです。
オタリアはシーライオンというだけあって、たてがみと鳴き声がライオンにそっくりでした。本当に巨大、踏みつぶされたらたまったものじゃありません。飼育員さんが誘導するときに間近を通るので、心の中では大興奮。
すっかり夜も更け、最後にコラボメニューのクレープ【キッスのダブルクレープ】を。同じ味のクレープが二つです。通常のメニューよりやや小ふりとは言え、食べ応えありました。
ジョジョの奇妙な冒険×八景島シーパラダイス★コラボイベント/水族館からのSOS(前半) [■お出かけ・雑記]
http://www.seaparadise.co.jp/special/jojo_so_seapara/#wrapper
アニメ10周年(!)ということで、八景島シーパラダイスのコラボを楽しみに行きました。
乗り物に乗る時間もなさそうなので、アクアミュージアムのパス【アクアリゾートパス】と、スタンプラリーシートを購入。
●3200円+1300円=4500円なのだぁぁぁ!
★前半
●アクアミュージアムのイルカショー→館内にあるスタンプラリー→ふれあいラグーンで「ペンギン・アザラシ・オタリアの海の生きもの覗き見隊」に申し込み。
まず最初はアクアミュージアムの広場にぽつんとあるパネルへ。
パネルにはquizが書いてあります。
クイズがわからなくても三択なので、外れのコーナーも全部回れば答えのある場所に必ず着けます。答えがわからなければ写真を撮り、一つずつ回れば大丈夫でした。
それでなくてもトイレにいったついでにスタンプラリーを見つけちゃったり、イルカショーを見た流れで同じ階の【アクアフォレスト】に行ったらそこにもスタンプラリーがあったり、意外と時間の無駄なく回れました。
●イルカショー
どんなコラボショーかな?と思ったら、なんとフルでアニメの主題歌が流れ、「え?アニメ全然目的ではない親子連れがぽかんとなるかもしれないけど、いいの?」という大胆さに驚きました。
しかも「ペンギンのディスクがホワイトスネイクに盗まれたから、水族館のみんなで探し出す!」という設定に大うけ。ペンギンのディスクで何をしようというのか?
明らかにぬいぐるみのペンギンを持ってくる飼育員。ぺんぺんが動かなくなっちゃったよーという小芝居も見事で、オタリアの芸が始まります。オタリアはごろごろと回転しながら登場、飼育員と場内声優?ナレーションの台詞に合わせて、「ディスクはここにあると思う?」という台詞に、首を振って「いいえ」や「はい」とこたえます。なんやかやとあって、オタリアが去った後は、白イルカ2頭が芸を見せつつ、プールの底にあったディスクを入れて、事件解決! 水葬の前にある小さなカーテンの箱から、ディスクを取り戻したペンギンがじゃーん!と出てきて、よちよちバックヤードに帰っていきました(笑)。小馬鹿にしているような文章になってしまいましたが、全くそんなことはなく、本当によくできていたし、ディスクとペンギンのギャップがめちゃくちゃユニークで面白かったと思います。
最後は主題歌に合わせてイルカの群舞!これはもう一回観たかったなぁー。というか、初めて主題歌をフルバージョンで聴きました。シーパラで…。