わたしは、ダニエル・ブレイク [ヒューマンドラマ]
満足度★90点
失業保険をもらいたい、ただそれだけの当然の権利を受けたいだけなのに、制度の壁に阻まれる初老の男。
コールセンターのたらい回し、福祉施設での施し、表面上の就職活動など数々の屈辱にあい、彼の心は削られていく。
これは民主主義政策をとる肥大化した先進国において、共通の問題なのではないか。
大きな政府は求めていない。小さな政府でも福祉だけはきちんとできるはず。それだけの対価は、税として納めているのだから。税金は個々人の人生の時間の集約であって、ただの数字じゃない。
「俺には名前がある!と叫ぶダニエルに共感100%。政府という大きな存在は、中身は同じ人間が集う集合体のはず。人民の生活を円滑に進めるための存在であるはずなのに、援助にかかる費用を削減しようと、複雑な制度を用い人を拒む。ダニエルとシングルマザーとの交流が泣ける。
●ダニエルの物語は、いつか自分自身の物語になる
失業保険をもらいたい、ただそれだけの当然の権利を受けたいだけなのに、制度の壁に阻まれる初老の男。
コールセンターのたらい回し、福祉施設での施し、表面上の就職活動など数々の屈辱にあい、彼の心は削られていく。
これは民主主義政策をとる肥大化した先進国において、共通の問題なのではないか。
大きな政府は求めていない。小さな政府でも福祉だけはきちんとできるはず。それだけの対価は、税として納めているのだから。税金は個々人の人生の時間の集約であって、ただの数字じゃない。
「俺には名前がある!と叫ぶダニエルに共感100%。政府という大きな存在は、中身は同じ人間が集う集合体のはず。人民の生活を円滑に進めるための存在であるはずなのに、援助にかかる費用を削減しようと、複雑な制度を用い人を拒む。ダニエルとシングルマザーとの交流が泣ける。
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