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ミッション・インポッシブル/デッドレコニングpart1 [アクション・アドベンチャー]

満足度★90点


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■スパイなのに世界一信頼できる男
あまりケチのつけようのない娯楽作品のレビューって意外と難しいのです。だってケチのつけようがないから。観賞から2週間経ってしまいました。


散々予告でチラみせされて胸を高ぶらせていたバイクスタントは、東京五輪の自転車BMXでメダリスト「ローガン・マーティン」が見せた空中手放し技にくりそつと思っていたのでスタント担当のアイデアだと思っていたら、パンフを読むと実はトム様が子供の頃に思いついて、ずっと暖めていたスタントだそう。8歳のトム様、そのとき実際に挑戦して、大けがを負ったため、いつか絶対このスタントを成し遂げると心に決めていたそうです。


 

しかもこれを成功させるまでに延べ800回ぐらい練習で飛んでいるらしく、本番のロケ地でも晴天すぎると地面が見えないし曇りだとトムが隠れちゃうしで大変難儀した撮影だったらしい。


映画のためならどんな危険なことも自分でこなし、「観客は偽物を見抜く」という持論で(確かにそう思う)、いっさいCGに頼らないという、映画愛による使命感で突き進むさまは、そっくりそのままイーサンの姿に重なる。


 

イーサンがグレースに「君の命が最優先だ。僕の命より」と語る言葉の真実味は、その眼に宿っていると思う。スパイなのに世界一信頼できる男ってあり? グレースじゃなくたって、言葉に詰まって涙ぐんでしまう。
ドラマ「エージェント・カーター」を観ていたのでヘイリー・あとウェルのことは大好きなのだが、


個人的にはイーサンの心の伴侶だと思っていたイルサがシリーズから退場してしまったのは寂しい。でもイルサは出自上、MIFには絶対入れないし、彼女の性質上、前妻ジュリアのように、一般生活できるに馴染むキャラでもない。


シリーズに新風を吹き込むためにはしょうがないのかな。私もIMFに入るわー、などとご都合主義にならないのはいいのだが、ちょっと絡みが少なくて残念。


 

劇中でもちょいちょい「いつものパターン」と自虐的に揶揄する展開や変装マスクのアイテムも、飽きるというより妙な安心感があり、「そうそうこれこれ、MIシリーズはこうじゃなくちゃ」と思ったりもする。追っ手がイーサンが変装しているんじゃないかと、怪しい人間の首をペロペロ触るところはわかりみが深い。


 

一つ一つのアクションは既視感があるものの、小技やひねりがきいていて、印象深く記憶に残る。


特に列車の屋根でのバトルシーン、直前に公開されていたインディ・ジョーンズの冒頭と同じですね。


それにしても散々映画で使い倒されているオリエント急行って、なぜこんなに絵になるのでしょう。


 

本題に戻りますが驚異のAI。人間の行動を瞬時に何パターンもシュミレーションして、自分の思い通りにことを運ぶ…。2001年宇宙の旅のハルの地上版ですか、あなた?


 

CIAが一生懸命アナログでタイプライターでデータを書き出している様子をみて、怖気(おぞけ)がはしりました。こんな日がこないこともないなと。


それにしても、ガブリエルといいグレースといい、みなさん肝心のキーを杜撰に扱いすぎじゃあ〜りませんか?頑丈な小箱に入れたり鞄にいれたりしないわけ?おい、ガブリエル、ポケットから落とすだろ!と何度もつっこみ。


あ、でも両手がふさがっているとピストル構えられないし、素手で戦えないから、ポケットに入る大きさじゃないと持ち歩けないのか・・・などと妙に納得してしまったのでありました。


ま、黒幕というか元凶はやっぱりアメリカ国家情報長官のデンリンガーだったわけだが、列車に残された死体はどうなるのかな?ちょっとスルーしすぎじゃない?


アメリカ国内とにかくpart2ではAIの予測を裏切る動きで世界を救ってくれ、イーサン。




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ラグビー日本代表BRAVE壮行会2023/8月15日 [■スポーツ観戦]

■ラグビー日本代表BRAVE壮行会2023
 #選手もファンもひとつになって世界へ


https://www.rugby-japan.jp/news/52057

【主催】   公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(JRFU)

【特別協力】 三菱地所株式会社

【日程】   2023年8月15日(火)

【会場】   東京駅丸の内行幸通り


第一部:選手ステージ13:30~14:15(予定)

【出演者】日本代表全選手

ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ

ラグビー日本代表応援サポーター2023 数名

【司会】   矢野武アナウンサー(仮)

【配信】   J SPORTSオンデマンド(LIVE配信)

第二部:ファンイベント15:00~18:00(予定)

【感想】
ラグビー壮行会…ですが、行幸通りという立地上、細長く3つに仕切られた観覧席、さらには前方はプレスに占められて、ファンはかなり後方。かなり見づらかったと思われます。
私は当選しておらず縁石で眺めましたが、はっきりいって当選しても旨味はなかっただろうと思いました。ファンのイベントというより三菱地所のPRの場という雰囲気。
これだったら前回の秩父宮ラグビー場での壮行会のほうが、ファンも座れたし選手の顔も見られたし、(企業以外の人間にとっては)喜ばしいことでした。

【ファンイベント内容】
●14:30 ラグビー神社に選手が奉納
坂手・姫野・リーチ・流・稲垣が丸ビル前のラグビー神社へ絵馬奉納と決意表明。司会は廣瀬元選手が行いました。これも詳細は告知されていなかったので気づかなかった人も多く、50人ぐらいの人だかりでした。

●15:30~ ギネスに挑戦!&ステージで記念撮影
14:15に整理券配布され、15:30に集合でした。ラグビーボールをパスしてエールを送る動画を撮り、それを編集でつなぐというもの。周囲の人たちと、並んで次々にパスするのかと思って緊張するねなどと話していたので、ちょっと肩透かし。並んで挑戦する方が「ワンチーム」感は出たんじゃないかな。暑い中全員そろって挑戦するのも大変かもしれないけど、行幸通りでやったら凄く盛り上がった気がする。

そしてギネスの後は選手が会見した雛段に登って、東京駅をバックにスタッフから撮影してくれるというもの。東京駅とラグビージャージはまあなかなかないだろうことなのでいい記念になりました。

【他見どころ】

・楕円君グッズを運ぶ無人販売移動ロボ。現金・クレカ・電子マネー対応。喋ります♪

丸の内ストリートパークのエリア3にある、ラグビーテーブルやブランコ。
※この日はリーチマイケルコーヒースタンドは営業せず。
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東京駅から行幸通りステージ裏面
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11:30頃の様子。奥がステージ

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楕円君グッズの自動販売ロボット

●丸の内ストリートパークのエリア3

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●イベント開始

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東京駅を背景にステージ上で撮影できました
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【ガウディとサグラダファミリア展】国立近代美術館 [■ART]




その造形は、ひもといてみれば難解なようで単純。
彼の人間の造るものは自然の影響の範疇からでることはない、という意見に納得。

ガウディの建築は素人がパッと見ると、どうやって設計したのかわからないぐらい複雑なパーツを組み合わせたようにみえますが、実は自然界に存在する造形美を生かしていることや、「平曲面」と呼ばれる直線から曲線を生み出すシンプルな手法をとっていることを知りました(例:同じ長さの棒を横一列に並べて、片側を持ちあげると波のようになる)。

さぞや職人泣かせなのではと思いきや逆で、実力をとわず簡単に作業できるように考えられていました。円周率ができなくても、棒と紐さえあれば誰でも円をかける的な…。素人考えですが、そんな自然の摂理を建築に落とし込んだ人がガウディなのかなと。

フニクラと呼ばれる応力構造の実験(柱のモデルに重りをつけて逆さづりにして重力の均整がとれた形を反転してそのまま建築する)や、庭に生えているシダ植物の型をとって、鉄柵のデザインにしていたのも、面白い発見でした。

あと興味深かったのは、当時欧州では洞窟を模した暗い地下に作られた水族館が流行っていたり、パリ万博が開催されたりなどして、世間的に「探検」「未知の世界」という気分が醸成されていたこと。それがガウディにも少なからずとも影響されていたという部分。

最後のエリアでNHKのドローンからの空撮映像が流れますが、この映像にはうっとりしました。温かみのある赤い屋根の街並みの中に木が生えているようなサグラダファミリア。協会自体が一つの彫刻のようです。昔見たドキュメンタリーで、ガウディは空に根をはる植物のような建築を思い描いていたのでは・・・とナレーションが入りましたが、まさしくその通りだと思いました。


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外尾悦郎さんが関わった彫刻群。どことなく和風な柔和な顔
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