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ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode [■ART]

https://artexhibition.jp/topics/news/20210916-AEJ510561/

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現代のファッションの雛型はすべてCHANELが作ったと言っても過言ではないことを再認識しました。
全然古びて見えない、ドレスやワンピースの数々。
CHANELの五番、母親が勝負の時に必ずつけていたのを思い出す(笑)。
子供の時はただただ臭かったとしか記憶がないけど、あのとき母親は精いっぱいのおしゃれをしていたんだなと今ならわかる。

ハンドバックにチェーンストラップ、バイカラーのパンプス、黒いミニワンピース。
今では「普通」のファッションも、当時は「非常識で画期的」。
女性がコルセットをつけることが当たり前だった時代、歩くたびに風のように揺れるたっぷりのドレープは、街を颯爽と出歩く活発な新しい女性の時代の幕開けに相応しかったんだろうな。

ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション

https://www.marunouchi.com/tenants/9102/index.html


夜はジョエル・ロブションでランチをしてから丸の内で夜の飲み会。
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地球に生きる動物たちの事実 [■お出かけ・雑記]

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知人に誘われ、自然環境には興味あったので来訪。
ちょっとタイトルが怪しいと思ったのですが至極まともな講座でした。
(君が代の話は、ちょっと長くなるということであまり語られていませんでした)

こちらの森井啓二さんは登山もするそうで、自然環境に身を置いた視点ということで、登山を通じて自然を愛する私としてはかなり共感&学べるところはありました。

・動物 ホシガラスは5千カ所に餌を埋める。
・フンコロガシは雌の方へ最短距離で糞を転がすが、方向は天の川を見ているらしい。
・最近の像は牙が短い。人間に殺されないように進化したり、潰したりする (グレートタスカーという像は絶滅した。象牙は昔は8キロだったが4キロに減った。
・イルカもシャチも互いの言葉がわかっているようだ。違う種で言葉が交わせないのは人間だけ。
・テリルリハイインコは名前を呼び合う、名前に該当する鳴き声を必ず出してから、次の鳴き声にうつる。
・人間のベッドはチンパンジーの10倍の細菌数。ベットはノミもダニもいなかった。
・パーム油の消費が原生林を壊している。
・オリーブ油を収穫するため、野鳥も一緒に吸い込んで殺してしまっていた。香り高いオリーブは夜明けに収穫するため、眠っている鳥もろとも殺されてしまう。原産国のスペインでは260万匹の野鳥が殺されていたが、内部告発で夜明けの収穫がなくなった。
・バードフレンドリーのマークのコーヒーなどがあるので目を向けよう。ジャコウネコ、コピルアクとるためにコーヒーを片っ端から食べさせる。

・ロブスターは超長寿なのに披露宴でろくに食べずに捨て、蛤は507年近く生きることもあるが取りつくされて最近はホンピノス貝をハマグリとして売っている。
・シアン化ナトリウムを海に蒔いて、弱った熱帯魚を漁獲して売る。
・栄養学は間違いだらけ。膵炎は長い間、食べものを接種してはいけないと言われていたが、今は食べた方がいいことがわかってきた。
・利益になるデータだけを集めて作られてるのが栄養学。塩分控えめ、炭水化物抜くダイエットなど、とんでもないこと。塩は体にいい。
・日本人は世界の1%しかいないのに薬の3割を消費している。

いずれも私が「身土不二」などの考えで学んできたことを裏付けるような事実ばかりでした。
米で太るなら、江戸時代までの日本人はみな肥満ですよね。
油分、糖分の過剰摂取や、分解できない小麦製品の過剰摂取がいけないと思うのです。
でも食品メーカーは加工品を売りたいから、そんなことはいわないし、必死で潰そうとする。

しかし自分たちの家族や人間全体が不健康になることは無頓着。不思議ですね。


天皇家の健康食

天皇家の健康食

  • 作者: 横田 哲治
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2001/12/01
  • メディア: 単行本

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アルピニスト [ドキュメンタリー]

満足度★90点


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https://alpinist-movie.com/


■目的がすり替わってしまうこの世の中で

ロープなし、下見なし、電子機器無しでフリーソロ。
とんでもないクライマー、マーク・アンドレ・ルクレール。
フリークライミングなのに下見なしって、本当にとてつもない…。 映画【フリーソロ】で極限のクライミングを見せてくれたアレックス・オノルドが霞んでみえてしまうぐらい。
驚いたのは、この映画でも出演しているオノルドが、スポーツとしてフリーソロをやっているが、ルクレールは違うと発言したこと。【フリーソロ】をみたときは、どちらかというと、今作のルクレールに近い感性の人だと思っていたから。
オノルドはロープで下見し、ルートを練り、安全な登り方を何度も反芻して頭にたたき込む。
相反してルクレールのほうは、事前に天候や地形図を観てはいるが、初めての山(ルート)での経験や体験そのものを楽しんでいる。精神構造が違うんですね。

しかも、オノルドよりも危険なことをしているのに「ルクレールなら落ちない」という謎の安心感を与える。
フリーソロよりも、格段に落ち着いて見ていられた。 きっと、ルクレールの精神のあり方が画面を通して伝わってきたのだと思う。禅の修行のように、登る前のことは忘れ、登った後のことは考えない。
一つ一つ、本当にその瞬間を心穏やかに噛みしめている。
そのスタイルは、初めて人類が未開の地へ赴くときのように、一つ一つに驚きと喜びがこもっていると同時に、野生動物のようにひどく自然体でもある。
鳥がなぜ飛べるのかを鳥自身が考えないように、ルクレールも自分が登れること自体を疑問に思わないのだろう。
だから、危険なことをしてるのはわかるけど、自分は危険なことを楽しんでいるわけではない、と彼は答えたのだと思う。
ーークライミングをすると、人生がシンプルになる。
ーー達成したこと自体が人生を変えるわけじゃない。そこに到達するまでの旅が心に残る。

いい言葉。私も登山をしますが、美しい風景を見ると共有したくてヤマップやインスタについ、あげてしまう。 目的がすり替わってしまうこの世の中で、自分の好きなことを体験と経験としてだけ個人のうちに留めておける人間が、果たして今いるのだろうか。

彼は劇中、登山前に食べる食事についてこう答えている。
「いつ雪崩などにあって死ぬのかわからない。だから人生最後だと思って好きな物を食べている」
「自然が相手だ。こちらがコントロールできるわけじゃない」

まさに懸念していたことが彼に起こったわけだが、心に残る生き様だと思いました。
登山興味あるなしに関わらず、彼のことをもっともっと人に知ってもらいたい。
少なくとも、私は忘れないし忘れたくない。

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最後の決闘裁判 [歴史絵巻・文芸作品]

■羅生門スタイルで描く、それぞれの真実

最後の決闘裁判 4K UHD [Blu-ray]

最後の決闘裁判 4K UHD [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2022/01/26
  • メディア: Blu-ray
満足度★70点
カルージュとル・グリという騎士2人と、カルージュの妻マルグリットの3人の視点でえがく。
ことの発端になった事件はル・グリによるマルグリットへの「強姦」なのだから、被害者である彼女の告発と視点が真実と捉えることができるだろう。
カルージュもル・グリも違うパターンの尊大さをもつ。カルージュは家名と騎士道に固執し「こうあるべき」という姿に囚われている。彼の視点では彼なりにマルグリットを大事に思っていたようだが、マルグリットは「息子を生むための道具」としか扱われていないと感じている。
ル・グリも自分が色目を使えば大概の女は落ちると思っているし、カルージュに対しても、愚直で戦も下手な友人を影で助けてやっているのはこの俺だという尊大さがある。
女性に対してどちらにも共通するのは「俺が気持ち良ければ相手も気持ちいだろう」という至極ばかばかしく自己中心的な思い込みである。
そこに「子供ができないのは絶頂に達してないから」という(半ば)誤った科学(妊娠の確率は上がるらしいが)を持ち出す医者や、ル・グリに好意を持っていたマルグリットの女友達の嫉妬からの密告が追い打ちとなり、さらに姑からも痛罵されてマルグリットは追い詰められる。
裁判ではカルージュとの褥で絶頂に達しているかという、今では信じられない審問も繰り広げられ、マルグリットが自分に噓をつかなくてはならない、苦しい場面も展開される。
ありていにいえば、姦淫はキリスト教統治下の時代でも当たり前の社会風俗だったといえるし、女性の強姦などというものは問題にすらならなかったのだろう。
でもことを傍観していたあらゆる女性たちの心にはさざ波が起きる。
「なぜ彼女はここまで貶められなきゃならないのか?」と。
決闘で夫のカルージュが亡くなった(負けた)場合、マルグリットは嘘を告白したとして火あぶりになる。彼女が死を賭けて噓をつくには、あまりにも危険な確率だ。
この映画を#metooの先駆け、とみる向きもあるが、この事件がきっかけで追随する女性が増えたわけではない。
現代の虐待やパワハラなどにも共通することだが、「お前が我慢さえすればことは丸く収まる」という被害者への圧力に屈しなかった、一人の人間の尊厳をかけた戦いだと、ただ単純に捉えたい。
少し残念なのは、重複したにもかかわらずそれほど視点の違いを感じなかった場面が多々あったこと。特に強姦の場面はマルグリット側だけでよかったのではないだろうか。
とはいえリドリー・スコットお得意の重厚なセットと、青い色調のトーンが寒々しく、3人の比率くような緊張感を醸し出す。
見るに損はしない余韻を残す映画でした。

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動物写真家・前川貴行「生き物たちの地球」展 [■ART]

■動物写真家・前川貴行さん/「生き物たちの地球」展


●ミッドタウン六本木の富士フイルムスクエア
https://www.jps.gr.jp/kaiin_tell/maekawa-202207/

人間より動物が好きな自分。こんなに多種多様な生き物が住む星ってすごい。
自然の動植物や地球そのものが不思議だなぁと感じない人が不思議でならない私です。

前川さんの写真は不思議。遠くから垣間見るというより目が合って、前川さんと動物が互いを認識しているのに、動物たちは前川さんを警戒していない。そこまで徹底的に自分の存在に「慣れてもらう」作戦で、その間合いをはかるのが難しいと思うのだが、これは「共存」という表現以外に何があるのだろうと思う。

ご本人がいらっしゃったので、質問。
ゆったりしていた熊が、突然スイッチが入って襲ってきたりしたことがないのか窺うと、そういうことはあまりないそうです。出会ったときに「動物の気」というものを読んでいるんだろうなぁ。

登山をやる私。一眼レフを持っていた時代もありましたが、ファインダーをのぞくと被写体がわからなくて酔います、と話すと「慣れです」ときっぱり。(笑)

前川さん、猿に囲まれたこともあるそうです。噛まれたりひっかかれたりもするが、放っておくと慣れてどこかへ行くか「なんでもないもの」として無視してくれるそうです。
私も過去、登山口の林道で猿に囲まれたことがありましたが、雌の方が気が弱いからすぐ威嚇するんですよね。
雄猿の方が強いからか悠然としています。

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