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ファンタジー・アイランド [ファンタジー]

満足度★65点

ファンタジー・アイランド

ファンタジー・アイランド

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2020/09/02
  • メディア: Prime Video
■ファンタジー・ホラーだけど後味爽やか
願いを叶える不思議な島…これってドラマ「LOST」…?
ラスト、島を見守るため二人が残るところまで似ている。

というかこの映画は往年ドラマのリブートとのことなので、もしかしたらLOSTの方が原作ドラマの設定借りているのかもしれない。

〈以下ネタバレ〉


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ザ・クリーナー消された殺人 [サイコスリラー・クライム・サスペンス・社会派]

満足度★55点


ザ・クリーナー 消された殺人 [Blu-ray]

ザ・クリーナー 消された殺人 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2009/07/03
  • メディア: Blu-ray


■ハードボイルドな雰囲気づくりはかう
サミュエル・L・ジャクソンで、ファンキーな音楽。
冒頭、パルプ・フィクションの前日譚じゃないよね?とか思いつつ…。

役作り?少しお顔の輪郭の違うサミュエルに戸惑いも。
警察対個人の図式になるかと思いきや、とっても内輪の話だった。真犯人はエド・ハリスかエヴァ・メンデスか警察しかないのだから、おのずと絞られてきてしまうわけで。
犯人の動機が思い込み激しいというか、こじづけ&こじらせすぎる気もして少し肩透かし。
掃除のテクニックと几帳面さの描写がやけにスタイリッシュ。レニー・ハーリン監督お手の物。
母親を目の前で殺され、名付け親まで手にかけた娘の心理状態が心配だったが、最後に「相棒はお前じゃない、この私」と言わんばかりのナレーションまでついてきて安心。きっとこの家業を継ぐに違いない…。
ラスト、掃除作業に抵抗感を示していた従業員がボスの部屋を片付ける描写が好き。


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アド・アストラ [SF]

満足度★68点

アド・アストラ [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

アド・アストラ [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2020/09/04
  • メディア: Blu-ray
■高尚な雰囲気をたたえた内省的な作品
プロットや予告編を見ると本編にはない映像が多々あることから、だいぶ余計な場面を削ぎ落としたのだろう。

主人公ロイの華々しい記者会見や、妻とサージ被害の様子をTVニュースで見ている場面など、日常とのつながりを示唆する場面を削りに削って、宇宙飛行士という一見華やかな職業の孤独感を浮き彫りにした狙いがある。
ロイとクリフォード親子はついぞ理解しあうことはなかったが、とことんまで「理解できないこと」を確かめ合ったのだろう。
それは互いにとって望ましい結末ではなかったのだろうけど、自分の心に決着をつけて前に進むことはできる。

クリフォードが逃げたかった現実とはなんだろう。ロイは本当は他人との関りを欲しているにも関わらず、喪失感を味わいたくないことから、他人の存在という現実から逃避していた。
しかし父親クリフォードは違う。自分の目的が邪魔されることへの恐れ、寿命が尽きようとしているにも関わらず、自分の目的が達成できない事実を直視する恐れ。地球に戻ることは否が応でもその「現実」を直視し、しかも自分の口からそれを世界に告げなければならない。

彼は自分自身から逃げるように、宇宙の闇へ吸い込まれていった。そこには幸せも不幸せもなく、ただ自分の人生に納得できるのか、できないかだけがあるだけだ。

予備知識がないと、ちょいちょい「地球外生命体」の存在を期待してしまう演出が成されている。
その展開を希望する人にはひどく退屈に感じるだろう。

しかし「2001年宇宙の旅」にも匹敵する格式の高さを兼ね備えつつ、随所にサスペンスフルな事件が散りばめられていて緊張感のある作品だった。それでいてロイの宇宙への好奇心や父親への愛情も随所に垣間見れ、切ない気持ちにもなった。
ブラックホールのように内側に吸い込まれていくような感情を解放しようとあがく、ブラットピットの静かな演技が味わい深い。

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ライデン国立古代博物館―古代エジプト展 [■ART]

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https://www.leidenegypt.jp/

ミイラをスキャンした映像と棺を立てて並べた展示がユニーク。
ミイラから複顔した模型がありましたが、目がアラブ人より少し小さくて吊り上がっており、鼻腔は狭くとがっていることからローマ人かギリシャ人のような風貌もたたえていた。

〈個人的な見どころ〉
「ツタンカーメン王の倚像」新王国時代・・・テレビなどでも紹介されたこともある座像。
「イクニューモン」(カワウソ)の像・・・数あるエジプト展で初めて目にする動物!
ミイラのスキャンでは、遺体の中には入れないとされる土偶が発見されたり、卵を有する蛇のミイラが見つかるなど新発見が映像とともに流れる。

中王国時代と思われる石造やレリーフの人物像は、下腹がほんの少し出ている。360度完全体を造形するに至らないエジプト彫刻に置いて、少しでも立体感を出そうという工夫だったのだろうか。

棺の中には木棺もあり木の性質に想像が飛ぶ。腐る木と腐らない木、その保存の仕方や加工の仕方の違いはなんだろう?古来日本では水に浮かべて木材を保存することもあった。木遣り唄がふと頭に流れる。
木は濡らしていいのか悪いのか?何千年もその姿を保てることが想像の範疇を超える。
おなじみのカノポス容器、精巧なビーズアクセサリーなどエジプト展でおなじみの物ばかりが並ぶが、今回はどれも「B級品」がない、選りすぐられたものばかりという印象を受けた。
ヒエログリフは、描かれた動物の顔の向きから読む方向を見つける。巻物の中で中心から左右別々に広がっていくものもあった。
相変わらず覚えては忘れていくヒエログリフだが、そのヒエログリフの刻印の中には、無粋な想像だがどれか誤字脱字もあるのでないだろうか。解読できない一部分はもしかしてそういう理由からかもしれない。王墓だから王族だからといって、慌ただしい政権闘争の中ではろくに推敲もされない墳墓や埋葬品もあったのではないだろうか。
識字率1%だったというからまさに暗号だ。呪詛でもあり輪廻転生のテクストでもあり、個人を特定するものでもある。
三角錐の「コーン」は個人の名前が刻まれて墳墓に差し込まれるという。
それだけ抜き取って、印璽としても利用できそうだ。

バーとカーは日本語に訳せないとは言うが、お盆などで供えられるきゅうりとナスのように、魂とその依り代と置き換えればそれほど似ていなくもないと思うのだが。

そういえば、お土産コーナーはメジェド様で溢れていたが、そのメジェド様は今回展示された「死者の書」には登場せず。連れの友人がしきりに実物を見たかったと嘆いていた。

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