「開拓者たち」@東京国際映画祭 [★映画祭・イベント]
▼上映後に監督のインタビュー
・西部劇ほどプロバカンダに染められたジャンルはないから、その手法を取った。かつての西部劇は白人が善でインディアンが悪の勧善懲悪だった。そこには歴史の改竄があった。
・主要登場人物は実在で、ネイティブがネイティブ殺しに荷担した側面も描きたかった。その辺は映画的に誇張した部分もあり、そのため自分も歴史を改竄しているといえる。皆さんには国が伝えることの何が正しいのか、真実や歴史は一体何なのかを考えてもらいたい。
・占領した白人の地主の名前も、島や川などに付けられたまま。チリ政府が闇に葬りたがっている先住民大虐殺を描いているため、チリで春に公開されて、賛否両論になることを望んでいる。
・考えさせることを強要するように作ったから。
などなど、胸の内を訥々とかたってくれました。 シンプルながらも、白人による先住民殺し、白人とネイティブの混血の青年の葛藤、イングランド人とスコットランド人のアイデンティティの根深さなどちりばめられた、非常に濃厚な内容でした。
RRRコラボカフェ@新宿丸井アネックス「dish」 [★映画祭・イベント]
「RRR]のコラボカフェへ行ってみました。
平日午後、若い女子でいっぱい(95%)。
店内天井には劇中エンディングで流れた民族旗がはためき、店内中央にはナートゥの舞台となった宮殿のパネルが置かれる(余談だがこの宮殿はウクライナでロケされた)、店内にはエンドレスでBGMが流れる。
はっきりいって装飾は「こんなもんか…」だし、メニューも可もなく不可もなく美味しいが「3300円も出すならそこそこのフレンチランチ食べられるけど、思い出作りをしたいからしょうがない!」と自分の心を矯正せざるを得ない価格といえるだろう。
ただ90分でコースを食事量を平らげられるのか?という心配は無用でした。
デザートは3種選べるが個人的には「クリームブリュレ」が冷たくて美味。
プリンは揺らすとマジパン?プレートのビームとラーマがぶるぶる震え、まるで「ナートゥ♪」を踊っているように見えるという遊び心。
ARはandroidOS7.0では読み込みません。友人のアイフォンを後ろから撮影するという、まるでステージクラフトのように画面を撮影するというアイデア(と偉そうにするほどのことでもない)。
近づけると劇中の特徴的な背景が出てくるので、それをフレーム代わりに写真を撮ることができる。
3300円にドリンクをつけると4000円近くなるし、アクリルスタンドを買ってもどこに飾るの?という現実志向の私たちはドリップコーヒー1杯分だけ買って帰りました。大人の財布の紐は、容易にはゆるまない。
★最後にナートゥをご存知でない方は、こちらをどうぞ。
https://news.mynavi.jp/article/20230117-2565556/
私のデザートプレート
友人のデザートプレート。森をイメージしたティラミスのみ違う
股間が黒いのはおもらしではない。そこに頭をはめるのだ!
こんなグッズが売ってるよの展示
水のARはなかなか消えず友人が困っていた(笑)
東京国際映画祭2022で【スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム】を無料鑑賞 [★映画祭・イベント]
終わってしまいましたが、東京国際映画祭の屋外無料上映で【スパイダーマン ノーウェイホーム】を鑑賞!
この日はめちゃくちゃ寒かったけど、スパイダーマンの最新作は見てなかったので、これは見逃す手はない!
と、寒風吹きすさぶなか耐えに耐え。
期間中、たくさん無料で映画が見れましたがタイミングがあったのはこれだけ。
周りには屋台もあり、パイプ椅子も完備なのでゆっくり観れました。椅子席はロープで仕切られており、あたかも当選したりチケットを買った者だけが入れるような体裁になっていたのは、誤解を招くと思いました。
それにより、客足が遠くなってしまったかもしれない。
満足度★90点
■ヴィランを助けるという、新しい発想
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム ブルーレイ&DVDセット(初回生産限定) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2022/04/27
- メディア: Blu-ray
んー、やっぱりマーベルシリーズではスパイダーマンが最高ですね。多元宇宙になっても、地に足着いてるというか、高校生だからか「僕らの」ヒーローなんだよね。マーベルの中で青春映画だというところを崩さないからかもしれない。「頑張れ!」って応援したくなる。 アベンジャーズのスパイダーマン、トム・ホランドは天性の明るさを感じさせるので悲壮感はあまり感じなかったけれど、こちらのピーターも結局は孤独になってしまうのか…!と、せつなくてしょうがない。
多元宇宙という設定をうまく生かした三人のスパイダーマンとヴィランの集結、ほぼ同じキャストでの再演。
なんて贅沢なんだろう!
初代のトビー・マグワイアを見て「ただの一般人だよ」とディスったりとか、アンドリュー・ガーフィールドに「君はアメイジングだよ」とか、ウェブ(蜘蛛の糸)の出し方の違いに突っ込んだりとか、ファンにはたまらない会話ばかり。
自分のまいた種とはいえ、ヴィランを助けるという選択をした代償に大事な人を失う…。ピーターの持つ天性の純朴さが、痛々しい。 これからの展開は気になるが、まずはDr.ストレンジが先に公開される。スパイダーマン(ピーター)の記憶はストレンジからも消えてしまったが、このコンビのいる世界はこれからどう展開していくのか、気になります。
10/28 第32回東京国際映画祭『男はつらいよ お帰り 寅さん』 [★映画祭・イベント]
▼映画祭のサイト
https://2019.tiff-jp.net/ja/guest/#date31
▼映画の公式サイト
https://www.cinemaclassics.jp/tora-san/movie50/
レポが遅くなりましたが、W杯の最中、これだけは見逃すまいと先行予約した映画でした。
感想から述べると、本当にいい映画でした。涙が止まりませんでした。
語彙力が乏しい自分が恨めしいのですが・・・エンドロールでは文字通り、泣きっぱなしでした。
こんなに笑って泣いて、泣きすぎて懐かしくて胸が締め付けられて、ああ、私って本当に寅さんが好きなんだなぁとつくづく感じました。私の中で、架空の人物でこんなに恋しく思えるのは寅さんだけかもしれない。
それは渥美清という俳優そのものが好きだということにもつながると思うのですが、渥美清さんが私生活を一切見せなかったことで、より渥美清=寅さんが一体化して、寅さんの存在感が現実味を増したとも思うんですよ。
だから、私およびファンの中では寅さんはファンタジー性がないんです。誰の親族の中にも一人はいそうな「ちょっとだめなおじさん」が、本当に存在してしまってるんです。だから、「便りはないんだけど、どうしてるのやら」とでもいうように、ふと思い出したときに強烈に恋しくなる。寅さんを思い出すときに一種の郷愁を帯びるのは、「子どもの頃はよく遊んだのに」という子どもの立ち位置に自分が還ってしまうからなんです。少なくとも、私はそうです。それは満男そのもので、私は満男を疑似体験しているようなものなのかもしれない。
で、本作も満男が主役です。満男は7年前に奥さんを亡くし、めちゃくちゃいい子に育った娘と一緒に暮らしてます。脱サラして、作家として一歩を踏み出してヒット作がうまれ、サイン会まで行うほどになります。
後藤久美子の演じるイズミはばりばりのキャリアウーマンなのですが、台詞の読み方が初期のゴクミの大根役者ぶり(失礼!)にそっくりで、歳を重ねたのでもっとうまく演技できるはずだろうに、あえてその頃に寄せている感じがしました。それが国際社会で活躍していて、たまに日本語が辿々しくなる女性像とマッチしています。満男は寅さんのようにアグレッシブではないですが、肝心な所で躊躇したり曖昧な態度を取るところが非常に寅さんに似ていて、DNAを継いでるなぁと思わせて笑えます。そして、優しいところも。
で、満男の出版社の編集担当者役・高野演じる池脇千鶴が非常にうまい。満男との距離を壊したいような一線を越えたいような、もどかしい女心と空気感を表現してます。
カフェとなった「くるまや」のなかで登場する色々なアイテムやシュチュエーションから思い出される、寅さんのいた日々。
誰も「寅さんがいれば」「今どこにいるのやら」とか、寅さんが実際どうなったのかという直接的な台詞は言わないんです。
ただ、思い出す。それがヒロインや名場面とともに挿入されるんです。寅さんを取り巻く家族やリリー、友人たちと、その思い出を一緒に共有しているようで、切なくてたまりませんでした。
寅さんのいない喪失感から逃げずに受け止めるようなラストに、心の底から感謝しました。
みんなの心に寅さんをよみがえらせてくれた監督に本当にありがとうと言いたかったです。
というか実際に、監督が終演後にフロアにいたので伝えました(笑)。「ありがとうございました」と、ただそれだけ。とてもふくよかで温かい手をされてました。
会場には、アメリカ人の寅さん愛好家の方もいらっしゃいました。アメリカ人にも寅さんのおかしみは通じるのだなとちょっと感動しました。ちょっと哀愁のある雰囲気は【 大災難P.T.A. [DVD] 】のジョン・ヒューズに似ているかも。
トイサピエンス~アベンジャーズの撮影用コスチュームを見た! [★映画祭・イベント]
マイティ・ソーの斧に、ちゃんとアスガルド語が書かれているのが面白い。
アスガルド語が書かれたソーの斧
サノス
大手町で楽しむピクニックシネマ『OTEMACHI NIGHT GARDEN CINEMA』 / ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2017 (SSFF & ASIA 2017) [★映画祭・イベント]
5/18、同僚に誘われ行ってきました。
丸の内だし、着くのは18:30だし、もう既に人が沢山いるんだろうな~と思っていたらそんなことありませんでした。
映画離れが怖いよ~。
ショートショートが無料で4本見ることができて、しかも先着30名ドリンク&スナック付き×二回も配布。
30名ジャストくらいしか観客居なかったし(笑)
ドリンクはソフトドリンクとビール。大好きなCOEDOビールがだったので凄く嬉しい!
お酒を飲めない同僚が代わりにもらってくれたので、計3本飲んじゃいました。これは太っ腹な企画ですよ。
●「アルフレッドとアナ」
アニメ作品です。 生徒が久しく来なくなった音楽学校。 妻は夫に献身的だけど、夫は彼女をレッスン室から閉め出し、口も聞かない。
そこに一人の男の子が生徒としてやって来て、音楽祭で優勝し、夫婦の関係も修復するという王道なお話。
楽譜も読めなかった男の子が優勝するまであっという間なのがショートショートならでは(笑)
●「不思議な雑貨屋さん」
現実なのか天国なのかわからない世界観。ファンタジー色溢れる作品でした。
人生のなかで忘れてしまった思い出を見つけてあげる雑貨屋さん。
店主の可愛いおじさんが、お客さんのおじさんにチュッとするシーンが可愛い。
無くした物は「ファーストキスの思い出」でした。
「さっきお店を出て行った方ですよ」といわれて追いかけていったが、だいぶ時間が経っていることを突っ込みたかった。
●「ボクのアドバイス」
オチが一番よくて、大いに笑ってしまいました。
「子供って、大人の喧嘩の原因にしかならないのかな」なんて、核心をついた切ない台詞も出てくるし。
家出したかと思いきや実は…というタイミングが最高!
●「新しい音楽」
モノクロ作品です。 世界にメロディーが一種類しかない世界。
それを人々はヘビメタ調やディスコ調など色んな風にアレンジして楽しんでいる。
しかし、捨てられたときに一晩中メロディーを聞かされていた双子は、そのメロディーが大嫌い。
新しいメロディーを作成する仕事に就き、なんとか生み出そうとするが結局は作れないという話。
掴みは良かったのに結末が少し残念。
↑比較的小さな中庭です