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ガザ 素顔の日常 [ドキュメンタリー]

満足度★90点

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■今こそ見るべき作品。そこに住む人たちは自分たちと何ら変わらないという、当たり前のことをきちんと実感する

中野のシェアカフェ、una_camera_livera さんで、ウナカメ夜シネマに参加。
今回は2019年の映画「ガザ 素顔の日常」。
アメリカ大本営の映像や発表に追従しているばかりの日本では、過激派アラブ人のイメージばかり先行してる感がありますが、パレスチナ人の家族思いで社交的で情熱的な一面が知ることのできる一作です。戦争がなければ、どこよりも穏やかで親切で礼節を持ちあわせる民族なのかも知れません。検問所が閉じられているため、南北40キロ東西10キロのガザ以外にどこにも行けないガザ市民。

見ながら様々な疑問が渦巻きます。
・ホロコーストを経験したユダヤ人だちが、同じことをアラブ人にしていることに対して、何も感じないのか。 ・イスラエルはガザ市民を根絶やしにするまで攻撃をやめないのか。
・パレスチナ政府はガザ市民が逃げ出すとイスラエルに占領されてしまうから他のパレスチナ地域に移動させないのか?それともできないのか?
・ガザのパレスチナ人は自由になったとしてその先ユダヤ人とはどういう関係を築きたいのか… 様々な疑問が渦巻いたまま、ドキュメンタリーでは不安の裏返しから少しでも明るく生きようとする人々と、行き場のない怒りから攻撃に転じ負傷する若者たちの姿も描き、そこには何の解も見いだせません。

ただ、平和に日常を過ごしたいだけなんだ、という切々とした彼らの訴えが頭にこだまします。十字軍の時代から、一方的な西洋の聖地奪還という大義名分で戦禍の地になったパレスチナ地域。ww1のイギリスの三枚舌により、イスラエル建国で勝手に割譲されたパレスチナ。ただそこに生きている人々の声など全く反映されない、政治のパワーゲームで苦しむのはいつも民間人です。

〈料理〉
ちなみに中東料理の提供は、ハラフェル(ひよこ豆ベースのハンバーグ、ラぺ(人参とレーズンの酢漬け?)、フムス(ひよこ豆のペースト)、ババカヌーシユ(茄子のペースト)でした。

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