SSブログ

DAU・ナターシャ [サイコスリラー・クライム・サスペンス・社会派]

満足度★65点

dau-nat2-1024x571-6-768x428.jpg

■果たしてこれがソ連らしさなのか

http://www.transformer.co.jp/m/dau/
面白いかというと面白くはない。しかしつまらないかと問われれば、つまらなくはない。
ダウ プロジェクト」とは、一つの町と研究施設を作り上げ、そこで旧ソ連時代の全体主義を再現するという大がかりのもの。
映像作品は今後14作品創作される予定(既に1作は作成済み)、このナターシャはそのうちの一部でしかないとのこと。
なので、この一作で判断しかねるものがある。
それにしてももう少しソ連らしさや、その大がかりなプロジェクトの一端が垣間見られるのかと思ったらスケール感は小さい。あくまでナターシャという女性の個人的な視点を没入感たっぷりに演出する。シナリオはあるがセリフは即興だったという。そのためか背景の説明があまりなく、前衛的な即興劇のような感覚もうける。冒頭はいきなり愛についての禅問答が始まるし、キャットファイトは長い。

若いウェイトレスの同僚オーリャとの供依存のような愛憎関係、淡々と同じ事を繰り返す日々に不意に訪れる悲しみ、一夜を共にした外国人科学者に期待した恋愛関係の拒絶、人間または女性としての矜持を試されるKGBの拷問。
これが旧ソ連の女性のステレオタイプなのかもわからないが、少なくともナターシャが幸せではないことは伝わる。
その振る舞い方一つで優位性や関係性が変化する密室劇のようでもあった。

オーリャの家になぜ科学者たちが寝泊まりしているのかなど不明瞭の点も多々あったが、15作すべてを俯瞰すると線でつながるのだろうか。そして日本ですべて公開されるとも限らないが、今後に期待。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

ラグビートップリーグ第5節(3/28)・第6節(4/3)クボタスピアーズ [■スポーツ観戦]

■3月28日 第5節 宗像サニックスvsクボタスピアーズ


前半は大雨によるグラウンドコンディションが悪く球の扱いも治まらず。

相手はマイケル・リトルが縦横無尽の活躍。

インゴール内で空中のボールをタップで戻してトライしたシーンは鳥肌。サンウルブズのときから体幹の良さには定評がありました。

試合には勝ちましたがスクラムもペナルティ取られるときもあり、あまり安定するまで時間がかかりました。

《会場》

・ブースは会場前、もぎりゲートの前です。

・クボタが展開している「おれん家(じ)ふぁ~む」の野菜を購入。

http://orendifarm.com/index.html

・今回は江戸川区内の飲食店が飲食物を販売。

しかも座席のバーコードを読みとり注文すると席まで届けてくれるシステムを導入(使いませんでしたが)!

開場時に桜の時期らしい桜餅を購入しました。

P_20210328_095503-600x800.jpg

P_20210328_134324_crop_800x600.jpg
P_20210328_134333_crop_800x600.jpg
P_20210328_132627_crop_800x600.jpg

P_20210328_103944-600x800.jpg
P_20210328_101527-800x600.jpg

6個で500円の安さ!


■4月3日 第6節 サントリーサンゴリアスvsクボタスピアーズ

今回は第一節からやり続けているハリセン手拍子が大盛り上がり。

Japanのスクラム時の応援を思い出して勝手にやり始めましたが、自然発生的に当たり前のようになり、クボタのホームのときはDJも当たり前かのように「さあ、手拍子をお願いします」とノってくる、クボタの風物詩?になった。

15番が穴。蹴るの遅い、判断遅い、キックの精度も悪い。

何度もチャージされそうでヒヤヒヤ。ノックオン二回もしました。

15番に球を戻してからの戦術が見えない。近藤英人はどうしたのか?

キック力はフォーリー、ファンデンヒーファーの方が上。ハイパントの滞空時間が長いと体制が整えられる気がしますが、素人考えなので本当のところはわかりません。

後半の怒濤の追い上げに湧きに湧きましたが、最後の最後にボーデン・バレットにトライされ。ストレスのかかるスーパーラグビーや代表戦よりやはり余裕で球回しをしている感じが見受けられます。トップリーグのチャージが遅い、弱いのかな?

ホネティがレッドで4試合欠場なのが非常に痛いですね。

監督が南ア出身だからか、フォワードでゴリゴリ押してモールやスクラムで相手からペナルティをとり、チャンスを広げる南アのような戦術で、そのためバックスの層が薄い気がします。

海士選手もくたくた、タフな試合だったことが伺えます。井上大介選手は試合後にレフェリーにダブルモーションか何かの確認をとってました。

サントリーは相変わらず流が声だし声かけ熱いです。キャプテンシーありますね。ショーン・マクマーンは倒れない。何度も大幅にゲインされました。

《いい攻撃、悪い攻撃》

・フォーリーからマークスへのスローフォワードのとき、ボールが取れなかったら投げる方ではなく、受け取れない方が悪いというNew Zealandの教えが頭に浮かぶ。受け取る側が工夫しないと投げてはうまく投げれないし、投げる側を責めると投げられなくなるイップスになりかねない。
・インゴールに入ってからの、ボーデン・バレットのボールの持ち替え
・プレーが切れた後の、流の目配せからのクイック攻撃

《会場》

チケットもぎりゲートに入場してからチームのブースに行けるのは前回から同じ。

アルコール以外の飲食物は販売しています。

P_20210403_123316_crop_800x600.jpg

リポDがパウチに!無料で配布
P_20210403_123438-600x800.jpg
Fotor_161752953140379.jpg
P_20210403_125548-600x800.jpg
P_20210403_141948-800x600.jpg

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

スタント・ウーマン [ドキュメンタリー]

満足度★70点

■一人のプロとして評価してほしいと願う女性たちの奮闘

聞き手が誰なのかがわかりずらく、編集も少し雑と感じたのですが、テーマを抽出すると表題の通り「女性としてではなく、一人のプロとしての評価を」ということに尽きるのだと思います。
無声映画時代までは女優がそのままスタントも行っていたのに、「スタント」は仕事になるとわかった途端、男性の希望者が増え、女優のスタントも男性が女装して行うようになってしまったとのこと。
女性だから男性と同じ事が全てできると豪語するには、やはり筋力は足りない。
監督に「女性には危ないことはさせられない」という紳士然の人もいれば「初めから男性スタントを雇った方が楽」という人もいる。
女性が失敗すると「やっぱり女だから失敗した」と言われるが、男が失敗してもそうは言われないとバイクスタントの先駆者は言った。

全てのスタントウーマンたちはそう言われないために、必死で鍛えて技術を磨いている。
そして娯楽という映画のために、誰もが命を落としてはならないという当たり前の権利を当たり前に享受するため、「綿密にシュミレーションされていない危険なスタント」は断り、スタントに時間をかけて打ち合わせするよう求める。その視点はともすれば怪我上等、力業で事を進めようとすることに偏りがちな男性陣のスタントに、新たな視点をもたらす。多様性の重要性が伝わります。

忘れてはいけないのは、彼女たちは男性を追放したいわけでも復讐をしたいわけではなく、純粋にスタントという仕事が好きなだけ。聞き手のミシェル・ロドリゲスが「スタントの方が俳優よりアクション映画を楽しんでる」と言うが、まさに。
「女性だからではなくあなただから、仕事を頼んだと言われたい」と語ったスタントウーマンがいました。

すべて仕事を半々に、という平等さではなく、チャンスは公平にもらいたい、という時代を切り開く彼女たちの姿は清々しく胸が熱くなりました。
男女関わらず誰にとっても、性や人種によって、才能を発揮できる場が奪われないような時代がきますように。

Screenshot_20210404-120339_1.jpg

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画