天皇の世紀 [時代劇]
満足度★90点
大仏次郎の著書のドラマ化。
表題は幕末の尊王思想を転じたものだと見受けた。
現在の有名人がごそっと出ていてみごたえあり。
水戸天狗党から、高杉晋作の奇兵隊まで、幕末の動乱っぷりが手にとるようにわかる。
中でも面白かったのが、勝海舟が咸臨丸でアメリカに渡った時の、旅の過酷さをみっちり描いた一編。
船酔いとの戦い、水兵とは名ばかりの、航海に無知な侍たち。
抽象的な大義名分など上っ面だけをなぞった幕末物とは違い、大きなうねりの一部分をつまみ出し、刹那細かな人間模様を描いた秀作。
2016-11-15 20:53
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