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シルク・ドゥ・ソレイユ「キュリオス」はまさに集大成 [■音楽・演劇]

●HP・・・http://www.kurios.jp/index.html

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先週金曜日見に行きました。何年ぶりかのシルク。
とても好きだったZEDが舞浜から無くなり、期間限定公演では「イモータル」から足が遠のいていました。
懐かしい、このテントの狭さ。 勿論狭すぎるわけではなく、ステージの大きさに対して織りなすシルクのスケールの大きさは損なわれていません。
最後に見たイモータルは埼玉スーパーアリーナ。ですので、このテントの大きさが何ともいえずサーカスを見にきた!という郷愁を誘いました。
しかし私の中ではZEDが揺るぎなく最高のシルクでした。歌といい、キャラクターといい、いざなわれる世界全てがその時の私を慰め、鼓舞するものでした。日本初の常設。記録映像が欲しいです。



Zed

Zed

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Cirque Du Soleil
  • 発売日: 2009/10/13
  • メディア: CD


さて、キュリオス。産業革命のイギリスを土台にスチームパンクの世界を織り交ぜます。
動きやすいけど優美な衣服に身を包んだこの時代の女性のファッションは好き。
ボーダーの水兵風、トレンチコートに革の四角いバッグ。来るべき未来への期待と憧れ、旅という冒険にワクワクさせると同時に、それを失ってしまった現代人の目にはどこか儚くも感じます。この世界、結構好きです!
ZED、コルテオの次にランクイン。

演目は今までのシルクらしいものと、新しい試みが織り交ぜられていました。
軟体動物のような女性たちが織りなす「コントーション」、シルク定番の空中を舞う「エアリアル・ストラップ」、肉体の力だけで仲間をほうりあげキャッチする「バンキン」
何度見ても飽きないこれらの定番の技は、「シルクを見にきた」と思わせる登録商標のようなもの。

今まで私が見たなかでダントツの異色作は、リアルタイムで撮影と映写が行われる指人形「シアター・オブ・ハンズ」。
ノスタルジックで可愛らしい。 観客はステージで行われている舞台裏と、気球に映し出された作品としての映像を平行して眺めることができる。道化の笑いとは別の息抜きとして、これは新しい試み。指人形は最後に観客の頭で一休みして、くすっと笑わせます。

同じ息抜き系の「透明サーカス」と、「コミック・アウト」を行ったのは同じ役者だと思いますが、前者は伝統的なスラップスティック・コメディ風なのに対して、後者は観客をステージにあげて誘惑する様子を観客が見るというシットコムのような演出で、素人相手に高いパントマイムが要求されるものでした。後者は子供たちに大受け。
ステージにあげられた女性は仕込みだったのかな?

また、「バランス・オン・チェアー」も定番ですが、天井を見上げると鏡に映った世界の演者もいて、椅子を積み上げていく演技者とシンクロの動きをするというのが今までとは違う見所。
逆さまになったまま椅子を積み上げる(実際は吊り下げる)演技は大変そうでした! 上下の世界が触れあったとき、蝋燭が揺らめいて…
また、個人的には揺れるブランコの上で球に乗る「ローラ・ポーラ」が一番心臓に悪かったです。

主役のシーカーとマイクロフトの中に住んでいるミニリリーはコルテオにも出演した記憶があるので、やっぱり私の中では同窓会のような気分にもなる「キュリオス」でした。
みなで船に乗り旅立つフィナーレも感動的!
破産騒ぎが一時期あったシルクですが、この唯一無二の世界で、いつまでも夢見させて欲しいです。

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↑キャラクターのキュリオス

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