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スパイの妻 [戦争ドラマ・戦争アクション]

満足度★35点

「スパイの妻<劇場版>」Blu-ray豪華版

「スパイの妻<劇場版>」Blu-ray豪華版

  • 出版社/メーカー: アミューズソフト
  • 発売日: 2021/03/03
  • メディア: Blu-ray
■見事にお粗末!

内容の前に、映画としての手抜きが気になってしょうがない。
セットが安っぽい!邸宅も憲兵詰め所も会社の倉庫も、神戸の洋館?三菱一号館美術館?どこかでみたな…っていう。いや、借りてるんだろうけど、小物を数点置きました、というおざなりの雰囲気と借り物感が半端ない。特にドラマの中心となる肝心要の、邸宅内の生活感が全くない。

そして特に!家や路面電車の窓の「白とび」、光での誤魔化しがひどい!
私にはアニメの背景処理で屋外の書き込みを省く「白とび」にしか見えなかったんだけど、違うの?
背景や風景を作り込むのに金がかかるというのなら、映画なんて撮るんじゃないよ。
元はドラマなのかもしれないけどさぁ。
ほんと、これでベネチア国際で銀獅子賞?海外で受賞する作品は、忖度あったとしても完成度高い作品ばかりだと思ってきたけど、今回の授賞でがっかりした。

これが舞台劇だったらセットにはまだ目をつぶるも…。舞台といえば、やたら仰々しいせりふ回しの蒼井優の演技も上滑り。
戦火の街並みもしょぼいというか印象でしかなく、そのあと海辺で泣くシーンも不必要。
歌舞伎の遠見のようなぼやを前にして「お見事です」とかいわれても。旦那が日本を敗戦に導いたわけでもあるまいし。
夫婦二人の関係性に深みが見えない。夫のだまし討ちが妻を守る為とは思えず、かといって正義のために闘うという信念も感じず、重荷になった女を捨てたようにしかみえない。
大層な大義名分を掲げてはいるがただ単に自由になりたくて、アメリカに密航したようにしか。
最後のテロップは、それでも夫にしがみつこうとする女の哀れな執念か。


台詞も演出も、出演人数も全部手抜きと陳腐さが漂う。旅館の前、尾行者しかおらんやんけ。踊り場で取り調べ、おかしいやんけ。密航用の木箱、あからさまに一つだけ飛び出てるやんけ。
731部隊の所業をばらしたら、アメリカが参戦する?この理屈が一番アホや。
話の展開もかなり読めたし、というかそもそも旦那はスパイじゃないし。
作り手はこれでいいと思ってるのか?邦画はもう時代物撮っちゃだめだ。

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