アイアンマン3 [アメリカンコミック]
★満足度80点
アイアンマン3 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- メディア: Blu-ray
■ガイ・ピアーズの不細工コスがたまらない
ミッキー・ロークを生かしきれなかった2に比べて、3はアベンジャーズのシリアス路線を継承して面白い。
アベンジャーズで死にかけたからか、トニーはパニック症候群に加えて不眠症にも悩まされている。
加えて毎回アイアンスーツのアプローチを変えているが、今回は「自動着脱式」にこだわり、その機能が物語に大きく影響しているのも見所。
またこのビジュアルエフェクトがかっこいいんだなぁ〜!
トニーは前回の危機感からか、呼び出せばいつでもどこでもスーツのパーツが飛んできて本人にフィットするという機能を開発中で、この機能で何度も命を救われる。
このバシーンバシーンと体に密着するときの、まさに漫画的な映像がスッゴい格好いい!
ややスローモーションでひとつずつ装着されていくさまは、今までの棒立ち装着&キユーピーホバリングよか、断然格好よろしい(笑)。
顔に装着されるときは冷静に見ると結構間抜けな画なのだが、大画面でもアップに耐えられるなんて、やはりスターは違うな〜。
なにより、ガイ・ピアーズファンの私にとっては、あの科学オタクのいけてないルックスに新鮮さを覚えた。
いやぁ外見を磨くって大事ですね。
最後のモノローグにも、トニーに裏切られた際のカットが出てきましたが、あの切ない表情にノックアウトされました。やはり、人を貶める行為はしちゃだめですね。
だから、シリアスを台無しにするような、火を吹くシーンはほんと要らない。
数々の危機のなかで一番手に汗握ったのは、実は添乗員たちが飛行機から落ちていくところを、アイアンマンが救出するシーンだと思う。何ていっても生身の人間ですからね。
添乗員たちも高度何万メートルから落ちながらもアイアンマンの指示通りに冷静さを取り戻し、仲間を救うために手を伸ばし合うところに、見捨てないという信念を感じて不覚にもぐっときてしまった。
もう一つの見どころは、謎のテロリスト「マンダリン」を演じるベン・キングスレーの怪演でしょう。
シリアス作品が際立つベンですが、コメディも結構いけてます。
アイアンマンスーツが2000℃で溶けてすぐに機能不全になってしまうこととか、壊れたアイアンスーツを四苦八苦して直すぐらいなら、最後に出てきた試作品をさっさと呼んでしまえばよかったのにとか、全自動化してしまうとそれはもうトランスフォーマーじゃん、とか、突っ込み処は多かったけど、前二作で引っ張ってきた心臓近くの破片を取り出したことによって、今作はやっぱり一つの終着点なのだなと寂しく思う。
ペッパーはあの変異した体で、あのままX-MENのようになっても、面白かったんじゃないか?
それでスピンオフ作ったりしてね(笑)
一言メモ>>
最近アベンジャーズ関連映画ではお馴染みになっているエンドロール後のおまけ映像。トニーのモノローグだったと思いきや、実は聞き役は【ハルク】だったというオチが。
マーク・ラファロが垢抜けていたので暫く気がつかず。
また、そのあとに【マイティ・ソー】の続編を差し込むことも忘れない。とうとう彼の恋人ジェーンが、天界に行っちゃうのか?という映像が。そしてアベンジャーズでは敵だったアノヒトが…。
オープニング前の予告でもアベンジャーズ関連映画予告ざ差し込まれたので、なんだか頭がグチャぐにゃになりました。今や遠慮なしの怒濤の宣伝方法をとってますね、マーベルは。
スーパー [アメリカンコミック]
キック・アス [アメリカンコミック]
★満足度90点
■さんざ笑った後に妙に前向きになれる
氾濫するアメコミ物を皮肉るようなプロットですねー。
映画やコミックにはヒーローが沢山出てくるのに、なぜ現実には現れないのか?
アメコミオタク少年デイヴが、世の中の矛盾に気付き自らヒーローに扮して、ろくに喧嘩もしたこともないのに、実際に粉骨砕身してがむしゃらに頑張る。
この超純粋、超単純な発想が面白い。
陰惨ないじめにあっているからなどの後ろ向きな動機ではなく、単なる思いつき(しかも自分ではグレイトな思いつきだと思っている節がある)ってところが明るくていい。
だけど現実は甘くない。見ていて恥ずかしくなるような締まりのない体に妙にフィットしちゃった緑色のコスチュームが痛々しく、登場した瞬間、若いギャングに「緑色のコンドームか?」と爆笑されて(こちらも爆笑)、刺されたあげく車にひかれてしまう。
でも天性の純粋さで諦めないんですよ、この子。
事故の後遺症で痛みを感じなくなった体をぼこられながらも再戦。
がむしゃらに力を振り絞って戦う彼の姿は、結局ギャングの戦意を喪失させてしまうし、見ているこちらもジワジワと熱いものがこみ上げてしまうのだ。
そんな純粋なデイブのピンチに、凄腕のヒットガールという少女と、ビッグダディが登場する。
この二人、なんの躊躇もなく麻薬の売人をバッサバッサと殺してしまうのだ。
この殺しっぷりに思わず「うっそ」と思わず興奮してしまうのだが、この二人には理由がちゃんとあって復讐に燃えて日々トレーニングしてるんだよね。
というか冒頭の「防弾チョッキのテスト」シーンから相当ぶっ飛んでて、こういうギリギリのギャグの取り方が、アメリカらしいな~とニマニマしてしまう。
戦闘シーンはフランク・ミラーやタランティーノのエグさを彷彿とさせるけど、ここまでグリグリやるからこそ、本来の正義=「正しく裁く」と対極にあるヒットガールの存在が(しかも子供)際だつんだよね。
これがスパイ・キッズ並のマイルドさだったら、この映画はここまで面白くはならないと思う。
結果的に、デイヴの行動に触発された人って直接は描かれないんだよね。
ギャングと闘ってるときも周りの人間は加勢せず、興奮して携帯で動画をアップしてるだけだし、ヒットガールもビッグダディもデイヴが待ち望んだ博愛精神のあるヒーローではなく、私怨を晴らすため「ヒーロー」というコスチュームを隠れ蓑にしているに過ぎない。
でもきっと彼は自分を鼓舞して「最終兵器」を使い、勇気を出して「飛んだ」ことで、多分一生「ヒーロー」の心は失わないと思わせてくれるし、ヒットガールもその力を警察官という正しい導き手に委ねたことで正しく使っていくのだろうと思う。
そもそも正しい力っていうのは何なのだろうかと、この映画を観た大人たちは理屈ばかり捏ねて、結局「ヒーロー」なんて絵空事だと片付けてしまうだろう。
そこへ止めを刺すように「もうヒーローは要らない。世界にはヒーローがたくさん生まれるのだから」という楽観的なデイブの人を信じる純粋さに、またしてもそういう自分の「言い訳をしている姿」に気がついてしまうのだ。
デイブの姿を見た人の中に、自分の弱さを社会のせいにせず、言い訳しない人がほんの時たま現れるかもしれない。きっとそれでいいんだと思う。
彼の前向きなパワーに尻を蹴られたのは観客の方なのだ。
アベンジャーズへの軌跡② [アメリカンコミック]
■キャプテン・アメリカ
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- メディア: Blu-ray
あのコスチューム(てかタイツ)、どうしたって浮くじゃない?
戦場行くにしても目立つから真っ先に標的にされるし、あの時代にしたってカラフルすぎないか?
…と思ってたら上手くコスチューム作ってましたね〜。
ショーに出るときは派手派手しく、戦場に出るときはややくすんで、馴染ませていました。
戦場とはいっても、彼は特命でヒドラの基地破壊を目標物にしてるから、そもそも正体を隠さなくてもいいわけだけど。
それにしても相変わらずアメリカは映像作るのが上手いなぁ〜と感心する。
キャプテン・アメリカが貧弱だったときの体のCG。
エンドロール、当時の2Dイラストの立体化。
アメリカの大作は、オープニングとエンドロールの手の込みかたで、作品の質が大体わかる。
また、それによって質を高めているともいえますね。
印象に残っているのは…
・イフ・ユー・キャッチ・ミー・キャン
・ガフールの伝説
・ゾンビランド
などなど。これだけで、日本のドラマ系映画制作の半分くらい、時間をかけていそうです。
話は脱線しちゃいましたね。
かつてのオーディンの忘れ物は、北欧神話の遺物として、遺跡に眠っていたのですね。
インディ・ジョーンズ4もそうだけど、最近は神話や聖書の伝説は、実際の神というよりも有史以前に来訪した異星人の遺物とされる映画が多いですね。説得力があるような、ないような。
エイブラハムの存在は、ナチに仕えていたユダヤ科学者がアメリカに亡命して原爆開発に協力をしていた事実を思い出させる。日系アメリカ人捕虜も出てきたりして、概ね現実色が強い作品ですが、シュミットがマスクを脱いで、急にアメコミらしくなりました。
マトリックスのエージェントが、自分の顔を脱いだら偽物の顔なんだもんなぁ。あのシーンも上手く作ってるよなぁ。
あいつはワームホールのエネルギーに耐えきれず粉々になったのか、それともアスガルドに飛ばされたのか。
ラスト、「デートの約束が…」のセリフが可哀想なキャプテン、てことは…チェリーボーイ?
折角「ずっと待っていた人」に出会えたキャプテン。キスのタイミングが下手なキャプテンに、最後を予期して口づけしたのは想い人ペギーの方からでした。
軽く悲恋も絡ませて、女性が見ても楽しめる。
上官役のトミー・リー・ジョーンズも相変わらず渋い。
トニー・スタークの父親、ハワード・スタークはキャプテンの盾を作ったりと、結構キモですね。
飄々とした二枚目で「ああ親子だなぁ…」と。
キャプテンがアベンジャーズであんなに反目するのは、恋敵と思ってたハワードの息子だから、トニーとも合わないのかな、などと勘ぐってしまった。
デアデビル [アメリカンコミック]
★満足度70点
■超感覚の視覚化がうまい性懲りもなく、またアメコミを見てしまった。
ベン・アフレックでしょ〜、マッチョ系でもないし、なんか似合わないコスプレが痛そうだけど、一応見てみるか〜…
などと期待値0で見てみたら、お・面白いじゃないか!
アメコミの中では大人の雰囲気。意外!
うらぶれた元ボクサーの父を持ついじめられっ子のマット(ベン・アフレック)。
ある日父の見たくないチンピラ姿に出くわし、ショックをうけ逃げ出したマットは事故にあい目が見えなくなる。
その代わり音が空気に触れ、物の距離や形を把握できる「超感覚」を身につける。
父はボクサーとして再起を図り、マットは超感覚でいじめを克服する。
しかし父は八百長試合を断り勝利したせいで、「裏の組織」キングピンというギャングを怒らせ、殺されてしまう。
(父を殺されたマットの台詞に泣かされた。 )
マットはこのことから、弁護士になり、裁判で有罪にできない犯罪者たちを暗殺するヒーローになる…。
ヒーローとしての理由付けは色々あるが、この過程が無理がないんだな。
超感覚を抜かせば、マットは悲しいほど普通の人で、日々満身創痍なところも泣かせる。
ビジュアル的に、何か悲しいような寂しさを醸し出すようなドキッとするシーンが多々あった。
ベンアフの目の見えない大きな垢抜けない顔がそこはかとなくエロティックだし、なにより超感覚で視覚化された雨に打たれたエレクトラの顔が凄くきれい。なんだか大人のムードたっぷりなんです。
エレクトラがデアデビルの正体を明かしてもなかなか彼を信用しないとか、新聞記者が足を引っ張るとか、そういうストレスのかかる展開にならず、全部がコンパクトに上手くまとまってた。
敵キャラ・ブルズアイの間抜けさが微妙で、これがやり過ぎるとすごくチープになるところで危ないところだったとは思う。
エレクトラを殺したシリアスさが薄れるから、コミカルさは削除してもよかったような気もします。
派手さはないが大人向けの佳作。
俳優メモ>>マイケル・クラーク・ダンカン
この映画でキングピンを演じてました。彼、死んでしまいましたね…。
【グリーンマイル】の印象が深すぎて、今回もなかなか悪役に見ることができませんでした。
晩年になればもっと活躍出来そうな存在感があっただけに残念です。
アベンジャーズへの軌跡 [アメリカンコミック]
■製作サイドの本気度を感じた
マイティ・ソー:アスガルドの伝説 (ShoPro Books)
- 作者: スタン・リー
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2011/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
アメコミの何が好きかって?
最近のアメコミはドラマ性を重視したものも多く、単純な善悪では割り切れないから?
昔と違いはるかに進歩した衣装やCGのおかげで、ブルマーやタイツを穿いた変なおっさんから、ボディメイクされた肉体にフィットしたかっこいいユニフォームに見えるようになったから?
★満足度70点
<伏線>
そのチームというやつがいつ出てくるのか?と思っていたが結局劇中には登場しなかったので、「あの台詞は一体何だったんだ?」と思っていました(^^;)。
■アイアンマン1&2
アイアンマン2では、もう露骨にクロスオーバー作品としてのアピールをしてますね。
もうこれはロバート・ダウニー・jrの起用がなかったら100%つまらないものになったでしょうね。
■マイティ・ソー
マイティ・ソー ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
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アベンジャーズ ブルーレイ(3枚組/デジタルコピー & e-move付き) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
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ダークナイト [アメリカンコミック]
★満足度99点
ようやっと、ようやっとこの話題作を観れました。評判どおり凄い出来。アメコミとは思えないシリアスさ。
そう、ジョーカーは、アメコミのキャラにありがちな非物理的な攻撃ではなく、可能な限り物理的な攻撃をしてくる。彼は一人でテロリストを体現しているのかもしれない。
ジョーカーの執拗な精神攻撃に、心が折れそうになるところで踏ん張っているバットマンを、頑張れ頑張れ、諦めるなとハラハラし通して見守る。
いっそ憎む方が楽なのがわかるから。
憎しみの心を抑えて冷静になるのは本当に大変だから
ヒース・レジャーの演技は、ジョーカーの憎しみと人間への蔑みが憑依してしまったかのようだ。
人の命の天秤のかけ方がえげつない。人間の汚い面をひきだしてはそれを見て楽しむ。どうだ、お前の正義なんてそんなものだ、時に正論というのは人を追い込むのだ、と。
冒頭の躊躇のない『駒』の殺し方に、言っちゃあ悪いけどかっこよささえ覚えてしまった。ハンニバル・レクターのように、彼なりの美学というものがあるんだよなぁ。
彼の存在は『悪意』そのもの。
でもその悪意は誰にもあって、更にあっさりと表面化してしまう。
でも人間というのは、ずっと悪意を持つこともできない。精神が疲弊するから。
囚人が爆発のスイッチを投げ捨てるシーンは、人間に内在する多様性をうまく表したシーンだ。「犯罪者だが、テロリストではない」と言っているようでもあった。
前のシリーズではトミー・リー・ジョーンズが演じていた、もう一人のヒール『トゥーフェイス』が誕生する瞬間もビックリした。
「え、光のナイトがトゥーフェイスに?」と。
人より数倍も自分を犠牲にして闘っていた人間が、その代償に不幸に見舞われてしまった。でも、ゴッサムシティの人間が彼を責められるだろうか?彼一人に悪の目を引き付けさせてきた人たちが?
2人の悪役を1本分に収めてしまったことといい、秩序ある犯罪と秩序のない犯行の違いを示し、道徳のボーダーラインはどこかと考えさせ、様々な要素を詰め込んだ、まったくドエライ映画だ。
アクションとしても正統派アメコミとしてもシリアスドラマとしてもサスペンスとしても完成度が高い。しばらくは匹敵する映画は出てこないだろう。
劇中、レイチェルとハービー・デントとブルース・ウェイン(バットマン)がディナーしていて、半ば世界中で英雄視されているシーザーを、「独裁者」と非難しているシーンがあった。アメリカでは「独裁者」アレルギーのようなものが、根強いのかな、と思った。シーザーは確かにカテゴリでは独裁者になってしまうのかもしれないが、旧体制の悪法を正すためには独裁者になるしかなかった部分もある。なんとなく、視野の狭さを感じた一言だった。
バットマンはすごくしっかりしてブレナイけれど、どうもクリスチャン・ベールがやると鉄火面。
恋人に対してもそう。途中まで子供っぽく検事との恋を邪魔してたと思ったら、あっさり引き下がってしまったけど、その時の表情の変化がわかりづらいんだな。
「お前になら、恋人を譲ってもいい」という気持ちの切り替えがどうも伝わらず、「腹に一物あります」という含み笑いに見えてしまった。
彼の出演していた【アメリカン・サイコ】の悪影響かもしれない。あの演技が忘れらない。
『ブロークバック・マウンテン』のヒース・レジャーの恋人役、ジェイク・ギレンホールの姉。ぱっと目を引く美人ではないが、どことなく寂しげな目元がジェイクと似てますね。
アメリカン・サイコ ―デジタル・レストア・バージョン― [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 角川書店
- メディア: Blu-ray
ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー [アメリカンコミック]
★満足度65点
試写会で観たヘルボーイの続編は、少し物足りなかった
何がって、前作のダークさがなくなって、起承転結がハリウッド的になってしまってるんですもの。
せっかく、妖精の世界、悪魔と聖書の世界、中世の世界観、ミックスされて新しい世界観を作り出そうとしているのに、一つの世界にブレンドされてなく、一つずつ立っちゃってる感じ。
だけどギレルモ監督の創造するクリーチャーは、より洗練されてキモカワいい
金色の何かが降るエルフの世界は【パンズ・ラビリンス】のラストに出て来た王国に似ていた。この繊細で幻想的な雰囲気はすごく好き。個人的にゴールデン・アーミーを作った鍛冶屋職人が、『ピーター・ブリューゲル』の絵画に描かれる『乞食たち』に似ているなぁとずっとひっかかっていた。
なかなかいないよ、これをビジュアル化する人はもしかしたらヒエロニムス・ボス的なのかもしれないけど。
↑違うかなぁ
もし次回作があるとしたら、ステレオタイプのヒーローになっちゃったヘル・ボーイに神秘的な深みを与えて欲しいなぁ
ファンタスティック・フォー銀河の危機 [アメリカンコミック]
★満足度65点
最初の10分は見逃してしまってひっジョーに悔しいのですが、感想を述べますと前作に引き続き、テンポもよくて飽きなかった。やっぱり4人が普通の人で、しかも正体がばれてるところが今までにありそうでないから受ける印象が他のアメコミものと違うのかもしれない。
そうやって考えると、アメコミは単一的にみえる
けど実はそれぞれ特色もってんのよね。
このシリーズのいいところは要素がモリモリなのにダラダラッとしないところ。
うっかり冗長的にしがちなところを涙を呑んでカットしている様子が窺えるなぁ
シルバーサーファーや手引きをしていたものの正体も説明的にならずに簡素で、好ポイント。
シルバーサーファーはターミネーター2で出てきたT2000がインスピレーションうけたというのも嬉しい美しいビジュアル。
思ったほど無機質に感じませんでしたよ。
ドゥームがダース・ベイダーの元ネタというのは前作で知られたわけだけど、なんとなく登場シーンの
BGMが似ているのもニヤリとするところ。
4人がパーフェクトじゃないから面白いんでしょうね。
ヒーローが非力なシーンが人間味があって。
無難に楽しめる1作です
ファンタスティック・フォー [アメリカンコミック]
★満足度70点
ファンタスティック・フォー[超能力ユニット] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- メディア: Blu-ray
他のヒーロー物と違って、あくまでトラブルに巻き込まれた人間という視点でみれる気がする。
ライバルだった億万長者の実業家・ビクターがダース・ベイダーの造形に影響を与えたという敵キャラに変身するときは興奮。
マーベルの中でも古いコミックスを現実にうまく溶け込ませたんだと思う。
ブリッジの上で自殺者を助けたところ、交通事故が多発してしまって、あやうく警察に捕まりそうになるけど、消防士たちを助けることで救われる場面が好き。
リアル・ヒーローと言われている彼らを助ける事で、もっとすごいヒーローが出てきた!と興奮させる演出だ。
大衆が味方になるシーンに弱いんだなぁ。
続編が楽しみだ。