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アイアンマン3 [アメリカンコミック]

★満足度80点

 

アイアンマン3 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

アイアンマン3 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • メディア: Blu-ray

■ガイ・ピアーズの不細工コスがたまらない

ミッキー・ロークを生かしきれなかった2に比べて、3はアベンジャーズのシリアス路線を継承して面白い。
アベンジャーズで死にかけたからか、トニーはパニック症候群に加えて不眠症にも悩まされている。

加えて毎回アイアンスーツのアプローチを変えているが、今回は「自動着脱式」にこだわり、その機能が物語に大きく影響しているのも見所。

またこのビジュアルエフェクトがかっこいいんだなぁ〜!
トニーは前回の危機感からか、呼び出せばいつでもどこでもスーツのパーツが飛んできて本人にフィットするという機能を開発中で、この機能で何度も命を救われる。

このバシーンバシーンと体に密着するときの、まさに漫画的な映像がスッゴい格好いい!
ややスローモーションでひとつずつ装着されていくさまは、今までの棒立ち装着&キユーピーホバリングよか、断然格好よろしい(笑)。
顔に装着されるときは冷静に見ると結構間抜けな画なのだが、大画面でもアップに耐えられるなんて、やはりスターは違うな〜。

なにより、ガイ・ピアーズファンの私にとっては、あの科学オタクのいけてないルックスに新鮮さを覚えた。
いやぁ外見を磨くって大事ですね。
最後のモノローグにも、トニーに裏切られた際のカットが出てきましたが、あの切ない表情にノックアウトされました。やはり、人を貶める行為はしちゃだめですね。
だから、シリアスを台無しにするような、火を吹くシーンはほんと要らない。

数々の危機のなかで一番手に汗握ったのは、実は添乗員たちが飛行機から落ちていくところを、アイアンマンが救出するシーンだと思う。何ていっても生身の人間ですからね。
添乗員たちも高度何万メートルから落ちながらもアイアンマンの指示通りに冷静さを取り戻し、仲間を救うために手を伸ばし合うところに、見捨てないという信念を感じて不覚にもぐっときてしまった。

もう一つの見どころは、謎のテロリスト「マンダリン」を演じるベン・キングスレーの怪演でしょう。
シリアス作品が際立つベンですが、コメディも結構いけてます。

アイアンマンスーツが2000℃で溶けてすぐに機能不全になってしまうこととか、壊れたアイアンスーツを四苦八苦して直すぐらいなら、最後に出てきた試作品をさっさと呼んでしまえばよかったのにとか、全自動化してしまうとそれはもうトランスフォーマーじゃん、とか、突っ込み処は多かったけど、前二作で引っ張ってきた心臓近くの破片を取り出したことによって、今作はやっぱり一つの終着点なのだなと寂しく思う。

ペッパーはあの変異した体で、あのままX-MENのようになっても、面白かったんじゃないか?
それでスピンオフ作ったりしてね(笑)


一言メモ>>

最近アベンジャーズ関連映画ではお馴染みになっているエンドロール後のおまけ映像。トニーのモノローグだったと思いきや、実は聞き役は【ハルクだったというオチが。
マーク・ラファロが垢抜けていたので暫く気がつかず。

また、そのあとに【マイティ・ソーの続編を差し込むことも忘れない。とうとう彼の恋人ジェーンが、天界に行っちゃうのか?という映像が。そしてアベンジャーズでは敵だったアノヒトが…。

オープニング前の予告でもアベンジャーズ関連映画予告ざ差し込まれたので、なんだか頭がグチャぐにゃになりました。今や遠慮なしの怒濤の宣伝方法をとってますね、マーベルは。
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スーパー [アメリカンコミック]

★満足度80点
スーパー! スペシャル・エディション [Blu-ray]

スーパー! スペシャル・エディション [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: Blu-ray
 
「それでいいのだ」などと前回キック・アスで書いたけど、この映画でキラキラしたヒーロー論は脆くも崩れ去ったよね。
なんでかっていうと、【スーパー】では、個人の「正義」の暴走が、いかに危険かをまざまざと見せつけてくるからだ。
などなど、アメコミマニアをこれだけ喜ばしておきながら、この映画、すっげー切ないのである。
結局、前半では個人の正義の扱い方の怖さを教えつつ、「やってみなければわからない」と行動を選択することの重要さを示唆しているのだ。何か宗教じみた啓蒙
?は幸せになったのかどうかはわからない。
でもあのままくすぶり続けた生活よりは、変化は確実にあった。
彼が求めたのは自分の幸せではなく、調和であって、(自分でそう言い聞かせているだけかもしれないけど)物事が正しい位置に収まる事。
それで孤独だったとしても、彼の中で何か照らすべき光はさしているのかもしれない。

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キック・アス [アメリカンコミック]

★満足度90点

キック・アス Blu-ray(特典DVD付2枚組)

キック・アス Blu-ray(特典DVD付2枚組)

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: Blu-ray

■さんざ笑った後に妙に前向きになれる

氾濫するアメコミ物を皮肉るようなプロットですねー。
映画やコミックにはヒーローが沢山出てくるのに、なぜ現実には現れないのか?

アメコミオタク少年デイヴが、世の中の矛盾に気付き自らヒーローに扮して、ろくに喧嘩もしたこともないのに、実際に粉骨砕身してがむしゃらに頑張る。
この超純粋、超単純な発想が面白い。
陰惨ないじめにあっているからなどの後ろ向きな動機ではなく、単なる思いつき(しかも自分ではグレイトな思いつきだと思っている節がある)ってところが明るくていい。

だけど現実は甘くない。見ていて恥ずかしくなるような締まりのない体に妙にフィットしちゃった緑色のコスチュームが痛々しく、登場した瞬間、若いギャングに「緑色のコンドームか?」と爆笑されて(こちらも爆笑)、刺されたあげく車にひかれてしまう。

でも天性の純粋さで諦めないんですよ、この子
事故の後遺症で痛みを感じなくなった体をぼこられながらも再戦。
がむしゃらに力を振り絞って戦う彼の姿は、結局ギャングの戦意を喪失させてしまうし、見ているこちらもジワジワと熱いものがこみ上げてしまうのだ。

そんな純粋なデイブのピンチに、凄腕のヒットガールという少女と、ビッグダディが登場する。

この二人、なんの躊躇もなく麻薬の売人をバッサバッサと殺してしまうのだ。
この殺しっぷりに思わず「うっそ」と思わず興奮してしまうのだが、この二人には理由がちゃんとあって復讐に燃えて日々トレーニングしてるんだよね。
というか冒頭の「防弾チョッキのテスト」シーンから相当ぶっ飛んでて、こういうギリギリのギャグの取り方が、アメリカらしいな~とニマニマしてしまう。
戦闘シーンはフランク・ミラータランティーノのエグさを彷彿とさせるけど、ここまでグリグリやるからこそ、本来の正義=「正しく裁く」と対極にあるヒットガールの存在が(しかも子供)際だつんだよね。
これがスパイ・キッズ並のマイルドさだったら、この映画はここまで面白くはならないと思う。

結果的に、デイヴの行動に触発された人って直接は描かれないんだよね。
ギャングと闘ってるときも周りの人間は加勢せず、興奮して携帯で動画をアップしてるだけだし、ヒットガールもビッグダディもデイヴが待ち望んだ博愛精神のあるヒーローではなく、私怨を晴らすため「ヒーロー」というコスチュームを隠れ蓑にしているに過ぎない。
でもきっと彼は自分を鼓舞して「最終兵器」を使い、勇気を出して「飛んだ」ことで、多分一生「ヒーロー」の心は失わないと思わせてくれるし、ヒットガールもその力を警察官という正しい導き手に委ねたことで正しく使っていくのだろうと思う。

そもそも正しい力っていうのは何なのだろうかと、この映画を観た大人たちは理屈ばかり捏ねて、結局「ヒーロー」なんて絵空事だと片付けてしまうだろう。

そこへ止めを刺すように「もうヒーローは要らない。世界にはヒーローがたくさん生まれるのだから」という楽観的なデイブの人を信じる純粋さに、またしてもそういう自分の「言い訳をしている姿」に気がついてしまうのだ。

デイブの姿を見た人の中に、自分の弱さを社会のせいにせず、言い訳しない人がほんの時たま現れるかもしれない。きっとそれでいいんだと思う。
彼の前向きなパワーに尻を蹴られたのは観客の方なのだ。


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アベンジャーズへの軌跡② [アメリカンコミック]

★満足度70点

■キャプテン・アメリカ

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー  ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー  ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: Blu-ray
見る前からずっと気になってた。
あのコスチューム(てかタイツ)、どうしたって浮くじゃない?
戦場行くにしても目立つから真っ先に標的にされるし、あの時代にしたってカラフルすぎないか?

…と思ってたら上手くコスチューム作ってましたね〜。
ショーに出るときは派手派手しく、戦場に出るときはややくすんで、馴染ませていました。
戦場とはいっても、彼は特命でヒドラの基地破壊を目標物にしてるから、そもそも正体を隠さなくてもいいわけだけど。

それにしても相変わらずアメリカは映像作るのが上手いなぁ〜と感心する。

キャプテン・アメリカが貧弱だったときの体のCG。
エンドロール、当時の2Dイラストの立体化。

アメリカの大作は、オープニングとエンドロールの手の込みかたで、作品の質が大体わかる。
また、それによって質を高めているともいえますね。

印象に残っているのは…
・イフ・ユー・キャッチ・ミー・キャン
・ガフールの伝説
・ゾンビランド
などなど。これだけで、日本のドラマ系映画制作の半分くらい、時間をかけていそうです。

話は脱線しちゃいましたね。

かつてのオーディンの忘れ物は、北欧神話の遺物として、遺跡に眠っていたのですね。
インディ・ジョーンズ4もそうだけど、最近は神話や聖書の伝説は、実際の神というよりも有史以前に来訪した異星人の遺物とされる映画が多いですね。説得力があるような、ないような。

エイブラハムの存在は、ナチに仕えていたユダヤ科学者がアメリカに亡命して原爆開発に協力をしていた事実を思い出させる。日系アメリカ人捕虜も出てきたりして、概ね現実色が強い作品ですが、シュミットがマスクを脱いで、急にアメコミらしくなりました。

マトリックスのエージェントが、自分の顔を脱いだら偽物の顔なんだもんなぁ。あのシーンも上手く作ってるよなぁ。
あいつはワームホールのエネルギーに耐えきれず粉々になったのか、それともアスガルドに飛ばされたのか。

ラスト、「デートの約束が…」のセリフが可哀想なキャプテン、てことは…チェリーボーイ?
折角「ずっと待っていた人」に出会えたキャプテン。キスのタイミングが下手なキャプテンに、最後を予期して口づけしたのは想い人ペギーの方からでした。
軽く悲恋も絡ませて、女性が見ても楽しめる。
上官役のトミー・リー・ジョーンズも相変わらず渋い。

トニー・スタークの父親、ハワード・スタークはキャプテンの盾を作ったりと、結構キモですね。
飄々とした二枚目で「ああ親子だなぁ…」と。
キャプテンがアベンジャーズであんなに反目するのは、恋敵と思ってたハワードの息子だから、トニーとも合わないのかな、などと勘ぐってしまった。
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デアデビル [アメリカンコミック]

★満足度70点

■超感覚の視覚化がうまい

デアデビル/ディレクターズ・カット [Blu-ray]

デアデビル/ディレクターズ・カット [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray

性懲りもなく、またアメコミを見てしまった。
ベン・アフレックでしょ〜、マッチョ系でもないし、なんか似合わないコスプレが痛そうだけど、一応見てみるか〜…

などと期待値0で見てみたら、お・面白いじゃないか!
アメコミの中では大人の雰囲気。意外!

うらぶれた元ボクサーの父を持ついじめられっ子のマット(ベン・アフレック)。
ある日父の見たくないチンピラ姿に出くわし、ショックをうけ逃げ出したマットは事故にあい目が見えなくなる。
その代わり音が空気に触れ、物の距離や形を把握できる「超感覚」を身につける。

父はボクサーとして再起を図り、マットは超感覚でいじめを克服する。
しかし父は八百長試合を断り勝利したせいで、「裏の組織」キングピンというギャングを怒らせ、殺されてしまう。
(父を殺されたマットの台詞に泣かされた。 )
マットはこのことから、弁護士になり、裁判で有罪にできない犯罪者たちを暗殺するヒーローになる…。

ヒーローとしての理由付けは色々あるが、この過程が無理がないんだな。 
超感覚を抜かせば、マットは悲しいほど普通の人で、日々満身創痍なところも泣かせる。

ビジュアル的に、何か悲しいような寂しさを醸し出すようなドキッとするシーンが多々あった。
ベンアフの目の見えない大きな垢抜けない顔がそこはかとなくエロティックだし、なにより超感覚で視覚化された雨に打たれたエレクトラの顔が凄くきれい。なんだか大人のムードたっぷりなんです。


エレクトラがデアデビルの正体を明かしてもなかなか彼を信用しないとか、新聞記者が足を引っ張るとか、そういうストレスのかかる展開にならず、全部がコンパクトに上手くまとまってた。

敵キャラ・ブルズアイの間抜けさが微妙で、これがやり過ぎるとすごくチープになるところで危ないところだったとは思う。
エレクトラを殺したシリアスさが薄れるから、コミカルさは削除してもよかったような気もします。

派手さはないが大人向けの佳作。


俳優メモ>>マイケル・クラーク・ダンカン

この映画でキングピンを演じてました。彼、死んでしまいましたね…。
グリーンマイル】の印象が深すぎて、今回もなかなか悪役に見ることができませんでした。
晩年になればもっと活躍出来そうな存在感があっただけに残念です。


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アベンジャーズへの軌跡 [アメリカンコミック]

■製作サイドの本気度を感じた 

アベンジャーズ:ハルク・ウェーブ! (MARVEL)

アベンジャーズ:ハルク・ウェーブ! (MARVEL)

  • 作者: カート・ビュシーク
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2012/08/10
  • メディア: 単行本
マイティ・ソー:アスガルドの伝説 (ShoPro Books)

マイティ・ソー:アスガルドの伝説 (ShoPro Books)

  • 作者: スタン・リー
  • 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
  • 発売日: 2011/07/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

アメコミの何が好きかって?
最近のアメコミはドラマ性を重視したものも多く、単純な善悪では割り切れないから?
昔と違いはるかに進歩した衣装やCGのおかげで、ブルマーやタイツを穿いた変なおっさんから、ボディメイクされた肉体にフィットしたかっこいいユニフォームに見えるようになったから?

理由は色々ある。
でもぶっちゃけ、理由なんてどうでもいい。
とにかく「かっこいい」し、「スッキリ」するんだよね!
ファイトシーンが好きだし、強い男女も好きだし、常人にはないパワーに憧れる。
少しでも体を動かすことをしてきた人なら、助走して壁をけってハイキックかますとか、手足縛られたような窮地にいるのに余裕シャクシャクであっという間に敵を倒しちゃうとか、バク転しながら銃撃をかわすとか、「ありえねー!でも気持ちよさそー!」とトレースして夢想してしまったりすると思うのだ。
あー!私もこんなに強かったらなー!という単純な憧れ。
ビルがバッコンバッコンと壊れて口では「あーあ」と嘆いても、自分のストレスや破壊衝動を代わりに満たしてくれる気持ちよさ。
風呂上りのビールのような爽快感があるんだよね。
ま、とにかく美男美女のいい大人が「きりっ!」とコスプレしてサマになっちゃうのがアメリカ映画の凄いところ。
 


★満足度70点
■インクレディブル・ハルク
 
インクレディブル・ハルク [Blu-ray]

インクレディブル・ハルク [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray
実はあんまり記憶にないが、「面白かった」のは覚えてる。
2003年のエリック・バナ&ジェニファー・コネリー編があまりに大人っぽく切なく、「変身したら身の破滅」というシリアスさが際立っていたので、変身してこそのアメコミものなのに「変身しちゃだめだー!」と矛盾した気持ちで見ていた。
それに比べてクロスオーバー作品としてのこのバージョンは、エドワード・ノートンの色白な貧相顔と、健康感いっぱいのリブ・タイラーりんご顔の対比が妙に印象に残っている。
ティム・ロスもいかにも力に取り付かれた軍人役で、堂に入っていた。

<伏線>
劇中に、アイアンマンへの伏線が張られている。
・劇中に登場する音波兵器はオープニング映像においてスターク社製であることが示唆されている。
・トニー・スタークが登場し、ロス将軍に対して「チームを編成中」との報告を行っている。etc
 
この時は私はまだ「アベンジャーズ」計画を知らなかったので、残念ながらトニー・スタークが登場したシーンは忘れてしまったが、「チームを編成中」という台詞は覚えてる。
そのチームというやつがいつ出てくるのか?と思っていたが結局劇中には登場しなかったので、「あの台詞は一体何だったんだ?」と思っていました(^^;)。
 

 
★満足度80点

■アイアンマン1&2
アイアンマン [Blu-ray]

アイアンマン [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray
アイアンマン2 [Blu-ray]

アイアンマン2 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: Blu-ray
1は非常に面白いですね。
非常にいい加減な性格ながらも、自社の兵器で襲われて戦争を目の当たりにして改心したり、秘書のポッツになかなか気持ちを打ち明けられなかったりと、人間臭い。金持ち思考で身勝手に会社方針を変えたりするから、重役の反感を買ったりする。
テロリストから受けた負傷から心臓を維持するための装置リアクターが、逆に自分の体を蝕んでいくことになる。
いわゆる被曝だよね。2はその点を改造しないといずれ死ぬ・・・という問題点と、新たな敵に対処しなければならない事や、国にアーマーを剝奪されそうになったりと、問題目白押しで凄く面白くなりそうなのに、ミッキー・ローク演じるヴィラン(敵)が中途半端な扱いだったり、全体的にテンポが悪く残念だった。
サーキットのヴィランの登場シーンは最高だったのに、ドン・チードル演じる親友ジェームズ・ローズとの喧嘩(じゃれあい?)の延長におまけみたいになっちゃって。
サム・ロックウェル演じるジャスティン・ハマーの立ち位置も道化に徹したかったのか精神病のヒールのようにしたかったのか、微妙。ペッパー・ポッツもおまけみたいで、相思相愛の癖にまだ恋の鞘当ゴッコをしてるから拍子抜け。
また、トニーの亡父がキャプテン・アメリカの人体実験に参加した研究者だが、トニーが亡父の研究を漁っているシーンでキャプテン・アメリカの盾が出てくる。
が、それが何に使われたかというとただの支えw 面白かったね。
しかし、あの物質を高速回転させて素粒子をぶつからせて、反物質のようなものを取り出すというシーンは、あの設備じゃかなり「ありえねー!」w
実際に欧州原子核研究機構(CERN)で行われている研究を彷彿とさせます。
 
<伏線>
アイアンマン2では、もう露骨にクロスオーバー作品としてのアピールをしてますね。
・ニック・ヒューリーと、ブラック・ウィドウがS.H.I.E.L.D. として正体をトニーに明かす。
・ラスト近くで特殊機関S.H.I.E.L.D.の倉庫が登場し、暴れているハルクの姿が映っている。
・エンドロール終了後、マイティ・ソーの武器「ムジョルニア」というハンマーがクレーターに落ちていて、S.H.I.E.L.D.のコールソンがニック・ヒューリー(だったような)に連絡している。
 
最後はアベンジャーズのプロジェクトの存在をトニーに示唆したような場面があったが、確かトニーの意思はよくわからないまま終わった気がする。(汗
なんだかんだ、アベンジャーズのヒーローものの中で、一番面白いのはアイアンマン。
もうこれはロバート・ダウニー・jrの起用がなかったら100%つまらないものになったでしょうね。
 

★満足度75点

■マイティ・ソー
 
マイティ・ソー ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]

マイティ・ソー ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: Blu-ray
私は北欧神話が少し好きだったので、ユッグドラシルやアースガルズ、オーディンらの登場にムフフとなったが、いかんせん現実の地球と同じ宇宙にリンクさせると荒唐無稽すぎるなぁ…としみじみ。
こちらも科学的な説明を無意識に求めちゃうんでしょうね。人間にとって「神」と呼ばれている存在だとアースガルズの民も意識しているなら、普通に科学の発達した惑星くらいにしておけばよかったのに。
というか、アメコミに北欧神話を持ち込んだ作者、無理があるだろうw。
神話性が薄れ、惑星への想像力の菲薄な作品のように映る。
ま、ナタリー・ポートマンらキャストのおかげで多少はB級を免れたかな。
しかし、アベンジャーズを観た後にマイティ・ソーを観たので、ロキがこんなに絡んでいるとは思わなかったなぁ。
アベンジャーズでソーが恋に落ちたナタリー演じるジェーン・フォスターに会いに行かなかったので、続編で邂逅するのかな?
 
<伏線> 
・ムジョルニアを取り返しに行ったソーを狙い撃ちにしようと、ホーク・アイがちらっと登場。
・エリック・セルヴィグ博士はアベンジャーズでホーク・アイと共にロキに操られてしまう、大事なキャスト。
演じるステラン・スカルスガルドは、【ドラゴン・タトゥーの女】でサイコキラーを演じていた事が記憶に新しい。
 

★満足度85点
■アベンジャーズ
 
アベンジャーズ ブルーレイ(3枚組/デジタルコピー & e-move付き) [Blu-ray]

アベンジャーズ ブルーレイ(3枚組/デジタルコピー & e-move付き) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • メディア: Blu-ray
  • ★そしてアベンジャーズ。話があっちコッチいって、とんでもない駄作になるかスマッシュ・ヒットになるか心配だったが、全くの杞憂でしたねー。
    若干【ファンタスティック・フォー2】に被っている…か?と思いましたが、まああちらの敵は一人、こちらは軍勢ということで。ファンタスティック・フォーのジョニー・ストーム役がキャプテン・アメリカをやっているから余計ダブるのか…?
    個性的でバラバラなヒーローたちの立ち位置をしっかりと明確にしつつも、今までの彼らのキャラクターも殺さなかった事で、ぶれない作品ができあがった。
    キャプテン・アメリカは1940年代のヘアスタイルや服装で、軍人だけあってチームのまとめ&戦略役。
    アイアンマンは基本自由に戦ってるが、いざとなったら危険を顧みず(向こう見ずともいう)囮などに徹するし、ホーク・アイは出しゃばらず補佐として最適な働き。
    一番弱いブラック・ウィドウを守るようにソーとキャプテン・アメリカは地上戦&肉弾戦を戦う。
    キャプテン・アメリカはサンドバックを叩いているシーンからして「この人だけバックボーンの年代が違う」と思わせる。ここら辺の視覚説明が上手い。
    流行について行けないところや、コスチュームが古くないか?と不安になる所も可愛い。
    それに対してのコールソンの受け答えが上手いんだな。
    わかりやすいヒーローが必要な時代なんだ、と。
     
    ★ホーク・アイについてはよく知らないのだけど、強化されているのは目だけなのかな?
    ブラック・ウィドウは生身だけど強いね-。
    ロキが話していた彼女の過去の火事の話など、本当は特殊能力があるのか?って気もするけど。
    (あそこのシーンはよくわからなかったが、ウィドウが偽の過去をロキに透視能力でリーディングさせたわけではあるまいから、実際にウィドウの過去を話していたのだと思うのだけど)
     
    ★しっかし、結局なんだかんだといって、ハルクがウィークポイントになっているけど科学者としては使えるしで、チーム成功の鍵を握っていて、尚かつ最強なんじゃん!とちょっと笑えてしまった。
    しかも変身シーンが非常に怖い。シリアス。この雰囲気も今までのハルクを蹈襲していると思う。
     
    ソーはなんだろあれ…神だから最強なのかと思ったら、意外とアイアンマンと互角というか。
    それともうっかりすると地球を滅ぼしちゃうからパワーをセーブしてたのかな?
    ロキを殺したくないけど、っていう甘さもあるかもしれんが。
     
    ★コミックでは「ニューアベンジャーズ」にスパイダーマンも含まれているらしいから、案外今年公開のスパイダーマンで示唆されていたりして。と思ったけど公式サイトやウィキには何も書いてないですね(^^;)。
    次回作はホーク・アイとブラック・ウィドウの過去の秘密と、ソーがジェーンと再会するのかが描かれればいいなぁ。

    しかし昨今の米映画のミュータント来襲&地球の危機パターンは多いなぁ!
    米映画の敵を見れば政情がわかるといわれている通り、今までソ連→主にロシアとのスパイ合戦→キューバなどの南米のマフィア物→中東系のテロ組織&アルカイダ&タリバーンとの戦い&情報合戦。
    一段落したら自国の国家に不審を抱いたのか、ボーン・アイデンティティーなどの国家陰謀論物が増えましたね。そして10年近く、アメコミはコンスタントに作り続けられている。
    これはどういう世情なのでしょうかね。わかりやすい悪が見えにくくなった時代に、「わかりやすいヒーロー」を、本当に焦がれているのか。
    しかし個人的には、これ以上ヒーロー物一辺倒だと、そろそろ飽きて来ちゃうかも。
    そろそろアベンジャーズで集大成、でもいいのでは、と私は思っている。

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    ダークナイト [アメリカンコミック]

    ★満足度99点

    ダークナイト [Blu-ray]

    ダークナイト [Blu-ray]

    • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
    • メディア: Blu-ray
    ようやっと、ようやっとこの話題作を観れました。

    評判どおり凄い出来。アメコミとは思えないシリアスさ。

    そう、ジョーカーは、アメコミのキャラにありがちな非物理的な攻撃ではなく、可能な限り物理的な攻撃をしてくる。彼は一人でテロリストを体現しているのかもしれない。
    ジョーカーの執拗な精神攻撃に、心が折れそうになるところで踏ん張っているバットマンを、頑張れ頑張れ、諦めるなとハラハラし通して見守る。
    いっそ憎む方が楽なのがわかるから。
    憎しみの心を抑えて冷静になるのは本当に大変だから[どんっ(衝撃)]

    ヒース・レジャーの演技は、ジョーカーの憎しみと人間への蔑みが憑依してしまったかのようだ。
    人の命の天秤のかけ方がえげつない。人間の汚い面をひきだしてはそれを見て楽しむ。どうだ、お前の正義なんてそんなものだ、時に正論というのは人を追い込むのだ、と。
    冒頭の躊躇のない『駒』の殺し方に、言っちゃあ悪いけどかっこよささえ覚えてしまった。ハンニバル・レクターのように、彼なりの美学というものがあるんだよなぁ。

    彼の存在は『悪意』そのもの。
    でもその悪意は誰にもあって、更にあっさりと表面化してしまう。
    でも人間というのは、ずっと悪意を持つこともできない。精神が疲弊するから。
    囚人が爆発のスイッチを投げ捨てるシーンは、人間に内在する多様性をうまく表したシーンだ。「犯罪者だが、テロリストではない」と言っているようでもあった。

    前のシリーズではトミー・リー・ジョーンズが演じていた、もう一人のヒール『トゥーフェイス』が誕生する瞬間もビックリした。
    「え、光のナイトがトゥーフェイスに?」と。
    人より数倍も自分を犠牲にして闘っていた人間が、その代償に不幸に見舞われてしまった。でも、ゴッサムシティの人間が彼を責められるだろうか?彼一人に悪の目を引き付けさせてきた人たちが?

    2人の悪役を1本分に収めてしまったことといい、秩序ある犯罪と秩序のない犯行の違いを示し、道徳のボーダーラインはどこかと考えさせ、様々な要素を詰め込んだ、まったくドエライ映画だ。
    アクションとしても正統派アメコミとしてもシリアスドラマとしてもサスペンスとしても完成度が高い。しばらくは匹敵する映画は出てこないだろう。

    バットマン フォーエバー [Blu-ray]

    バットマン フォーエバー [Blu-ray]

    • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
    • メディア: Blu-ray


    一言メモ>>シーザーを非難?

    劇中、レイチェルとハービー・デントとブルース・ウェイン(バットマン)がディナーしていて、半ば世界中で英雄視されているシーザーを、「独裁者」と非難しているシーンがあった。アメリカでは「独裁者」アレルギーのようなものが、根強いのかな、と思った。シーザーは確かにカテゴリでは独裁者になってしまうのかもしれないが、旧体制の悪法を正すためには独裁者になるしかなかった部分もある。なんとなく、視野の狭さを感じた一言だった。
     
    >>俳優メモ:
    クリスチャン・ベール
    バットマンはすごくしっかりしてブレナイけれど、どうもクリスチャン・ベールがやると鉄火面。
    恋人に対してもそう。途中まで子供っぽく検事との恋を邪魔してたと思ったら、あっさり引き下がってしまったけど、その時の表情の変化がわかりづらいんだな。
    「お前になら、恋人を譲ってもいい」という気持ちの切り替えがどうも伝わらず、「腹に一物あります」という含み笑いに見えてしまった。
    彼の出演していた【アメリカン・サイコ】の悪影響かもしれない。あの演技が忘れらない。
     
    ウィリアム・フィクナー
    プリズン・ブレイクでマホーン捜査官を演じて、ひときわ有名になった俳優。冒頭の銀行強盗のシーンで、果敢にもジョーカーに立ち向かいあえなく玉砕したお偉いさんを演じていたが、この人が後から関係してくるのかと思いきや、あっさりと殺されてしまう。この勿体無い?配役も凄い。
    マギー・ギレンホール
    ブロークバック・マウンテン』のヒース・レジャーの恋人役、ジェイク・ギレンホールの姉。ぱっと目を引く美人ではないが、どことなく寂しげな目元がジェイクと似てますね。


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    ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー [アメリカンコミック]

    ★満足度65点

    ヘルボーイ.jpg

    試写会で観たヘルボーイの続編は、少し物足りなかった[あせあせ(飛び散る汗)]
    何がって、前作のダークさがなくなって、起承転結がハリウッド的になってしまってるんですもの。

    せっかく、妖精の世界、悪魔と聖書の世界、中世の世界観、ミックスされて新しい世界観を作り出そうとしているのに、一つの世界にブレンドされてなく、一つずつ立っちゃってる感じ。


    だけどギレルモ監督の創造するクリーチャーは、より洗練されてキモカワいい[ハートたち(複数ハート)]
    金色の何かが降るエルフの世界は【パンズ・ラビリンス】のラストに出て来た王国に似ていた。この繊細で幻想的な雰囲気はすごく好き。個人的にゴールデン・アーミーを作った鍛冶屋職人が、『ピーター・ブリューゲル』の絵画に描かれる『乞食たち』に似ているなぁとずっとひっかかっていた。
    なかなかいないよ、これをビジュアル化する人は[あせあせ(飛び散る汗)]もしかしたらヒエロニムス・ボス的なのかもしれないけど。

    ピーター・ブリューゲル.JPG
    ↑違うかなぁ

    もし次回作があるとしたら、ステレオタイプのヒーローになっちゃったヘル・ボーイに神秘的な深みを与えて欲しいなぁ[グッド(上向き矢印)][グッド(上向き矢印)]

    ヘルボーイ ゴールデン・アーミー [Blu-ray]

    ヘルボーイ ゴールデン・アーミー [Blu-ray]

    • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
    • メディア: Blu-ray

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    ファンタスティック・フォー銀河の危機 [アメリカンコミック]

    ★満足度65点

    ファンタスティック・フォー:銀河の危機 [Blu-ray]

    ファンタスティック・フォー:銀河の危機 [Blu-ray]

    • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
    • メディア: Blu-ray
    最初の10分は見逃してしまってひっジョーに悔しいのですが、感想を述べますと前作に引き続き、テンポもよくて飽きなかった。

    やっぱり4人が普通の人で、しかも正体がばれてるところが今までにありそうでないから受ける印象が他のアメコミものと違うのかもしれない。

    そうやって考えると、アメコミは単一的にみえる
    けど実はそれぞれ特色もってんのよね。

    このシリーズのいいところは要素がモリモリなのにダラダラッとしないところ。
    うっかり冗長的にしがちなところを涙を呑んでカットしている様子が窺えるなぁ

    シルバーサーファーや手引きをしていたものの正体も説明的にならずに簡素で、好ポイント。
    シルバーサーファーはターミネーター2で出てきたT2000がインスピレーションうけたというのも嬉しい美しいビジュアル。
    思ったほど無機質に感じませんでしたよ。

    ドゥームがダース・ベイダーの元ネタというのは前作で知られたわけだけど、なんとなく登場シーンの
    BGMが似ているのもニヤリとするところ。

    4人がパーフェクトじゃないから面白いんでしょうね。
    ヒーローが非力なシーンが人間味があって。
    無難に楽しめる1作です


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    ファンタスティック・フォー [アメリカンコミック]

    ★満足度70点

    ファンタスティック・フォー[超能力ユニット] [Blu-ray]

    ファンタスティック・フォー[超能力ユニット] [Blu-ray]

    • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
    • メディア: Blu-ray
    主人公達が科学者という立場が面白い。

    他のヒーロー物と違って、あくまでトラブルに巻き込まれた人間という視点でみれる気がする。

    ライバルだった億万長者の実業家・ビクターがダース・ベイダーの造形に影響を与えたという敵キャラに変身するときは興奮。

    マーベルの中でも古いコミックスを現実にうまく溶け込ませたんだと思う。
    ブリッジの上で自殺者を助けたところ、交通事故が多発してしまって、あやうく警察に捕まりそうになるけど、消防士たちを助けることで救われる場面が好き。

    リアル・ヒーローと言われている彼らを助ける事で、もっとすごいヒーローが出てきた!と興奮させる演出だ。
    大衆が味方になるシーンに弱いんだなぁ。
    続編が楽しみだ。


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