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アメイジング・スパイダーマン [アメリカンコミック]

★満足度75点

アメイジング・スパイダーマンTM ブルーレイ&DVD セット [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray

■平凡カップルから非凡カップルへ

なぜこの時期に、好評だった前シリーズからそれほど経っていないにも関わらず、再映画化なのか。
全6部作の企画が崩れて、後編の3部作をリブートすることになった、ということを知らなければ、誰しもがそう思っただろう。

サム・ライミ版は、ヒロインをグウェインではなくMJに据えたことに、原作ファンから違和感と失望を巻き起こしたが、蓋を開けてみたらなかなかの傑作で、ピーターとMJのいかにも凡庸な姿に爽やかな青春映画の趣があって、他のアメコミとは一線を画した仕上がりになっていた。

今回のピーター&グウェインはうってかわって美男美女である。
(ピーターは地味な設定だが、ハンサムぶりは隠せない)
そしてこの二人、超頭脳明晰なのである。
ピーターはオズコープ社で働く科学者・コナーズ博士が解けなかった遺伝子プログラムの公式を導いてしまうし、グウェインはそんなピーターよりも学校での成績がよく、なおかつオズコープ社で研修生として働いている。

そしてグウェインはまた、ピーターがはっきりいわずとも正体を察してしまうし、彼の本心も見抜いてしまう。アメコミ史上あまりにも勘が良すぎるヒロインかもしれない。
その利発さが仇となって、死を早めやしないかと1作目からハラハラしてしまう。
(グウェインは原作では死んでしまうので、サムライミは当初からMJを登場させたと言われている)

またこのシリーズの大きな特徴は、ピーターの両親、特にオズコープ社で働いていた父親の謎の失踪が核になっていることだ。
彼の蜘蛛の研究がピーターの好奇心とひいてはスパイダーマンになる契機になってしまう。
それを考えると、前シリーズのピーターは「たまたま」スパイダーマンになってしまうが、今回は「必然的」にスパイダーマンになった、ともいえよう。

今後の展開はわからないが、ピーター個人の物語から、家族の物語と発展するといえそうだ。
グリーンゴブリンのオズボーン氏も、劇中台詞には登場するが姿は現していない。
今回は暴走した科学者というヴィランの設定が、前回の2部作目と被ってしまい既視感を覚えたので、次回作に期待したい。
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