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マレフィセント [ファンタジー]

■真実の愛を新解釈した秀逸メルヘン


マレフィセント MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • メディア: Blu-ray

 

「眠りの森の美女」をベースに独自の展開をみせるファンタジー。
アンジーのドはまり役としても話題になった。

白雪姫、シンデレラしかり、出会って者の数分で恋に落ちる王子様。
夢見るにはあまりにも現代はせちがらすぎて、そんなメルヘンには到底浸れない。

最近のアメコミでも、バットマンやハルクなど心に闇を抱えたダークヒーローの方が、息が長い人気。
高校生のスパイディだって、グウエンを亡くすなど心に深い傷を残す。

その流れを汲んでか、アナ雪、マレフィセントなど、今まで単純に「悪」として扱われてきたヴィランに理由付けがなされるようになった。
彼らもきっと、普通の人間と同じように傷つき、妬み、何か深い理由があって人を襲うようになったはず。
善と悪というシンプルな世界も時には必要だが、人間性を持たせたドラマはメルヘンに深みを与える。
マレフィセントも一度は真実の愛を交わしたと思った人間に裏切られ、妖精としてこれ以上のない屈辱を受ける。

結果として男の一番大事なものを奪うという復讐に酔いしれ、憎い本人ではなく無垢な子供を傷付けることになっしまう。
罪悪感を感じたマレフィセントは、呪いをかけた子供を自分自身で面倒をはめになる。
その時のアンジーの演技がいじましい。
秀逸なのは、呪いを解こうとしたマレフィセントが、自分の呪いに阻まれること。
これは「覆水盆に帰らず」ではないが、やってしまったことは取り返しがつかないこと、そして人の強い恨みは本人が忘れても周りに影響を与え続けると、改めて思う。
人を傷付けることや復讐することは自分も不幸にする。子供が見てもわかりやすい。

そして男女の愛より母子の愛。
新しいメルヘンの解釈は新鮮で、面白かった。


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