【マーベル】アントマン&ワスプ/クアントマニア [アメリカンコミック]
■素粒子世界はSWのウィルズなのか?
うーん、素粒子世界に多次元宇宙が広がるというのがどうもしっくりこない…。
素粒子は分解できないほど小さい存在だから、高次元の生き物は存在できないのではないのだろうか?
それともあれは時空もゆがんだ世界だから、通常の物質世界の大きさの尺度も違うのだろうか。
さておき、この世界、ジョージ・ルーカスが語っていたSTAR WARS新三部作の構想に似ていると気が付いた。彼がかつてSW7が公開された当時、自分ならフォースの根幹をなすウィルズというミクロの世界に生きる生命体を描くとインタビューで語っていたのだ。その後も色々な構想を語っていたのでどの程度本記だったのかはよくわからないし、その構想がディズニー内で一人歩きしたのかどうかは知らないが、素粒子世界の生き物たち、凄くSTAR WARSっぽい。
とはいえ、STAR WARSの世界の方がまだまともかもしれないけど…。
今回のストーリーは、コミックにちゃんと登場するのかもしれませんが。その辺はコミックを知らないので何ともいえません。
https://www.starwarsrenmei.com/2023/02/george-lucas-episode7-whills.html?m=1
とにかく、個人的にはアントマンの闘う舞台は、もうちょっと現実的な世界であって欲しかった。
たとえば人間に謎の病が流行って人体に潜入して、白血球やウイルスや菌などと闘いつつ謎を明らかにしていく過程で、細胞を凶悪化するスパイクタンパク質みたいなものを運ぶナノマシンに襲われて、そのナノマシンを製造する陰謀組織と闘うとか…。
「ミクロの決死圏」のような想像しかできず申し訳ないが、カーンの存在はちよっと荒唐無稽すぎて。ミクロの内外で闘う姿が見たかった。
カーンもそんなに強大な力を有していて素粒子世界に高度な文明を築けるなら、自分でマシンを直して元の世界に戻れそうだし。
最後のカーン大集合もちょっとどん引き。マルチバースはもう、なんでもありでお腹いっぱい。カーン、神じゃん。あ、ソーも神か…。ガーディアンズ~ボリューム2にも神出たな。
ただ、マルチバースの副産物(エブエブでも描かれた、あらゆる可能性が分岐していく世界)として、「可能性」が無限に広がっていくマントマンの描写はおもしろかった。行動は分岐しても目的は一つだとして、分身が本体を押し上げていく様子は、運動会の棒倒しのようだった。
ロキ様はどう絡むのか?ドラマ版「ロキ」も観た方がいいのか?…と結局気になるのだが、映画館ではもう今後のフェーズは観なくていいかなと思ってしまった。