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劇団唐組「秘密の花園」 [■音楽・演劇]

満足度★70点

●https://karagumi.or.jp/information/1058/
●猿楽通り沿い特設紅テント


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作=唐十郎
演出=久保井研+唐十郎
劇団唐組のお芝居を 友達に誘われて鑑賞。
アングラ劇場は久々、唐組は初めてです。
現実と虚構と妄想の狭間に入り込みました。
坂の上には何があるのか…、女は姉なのか…、姉に似ているから女に惚れたのか…。
二人は禁断の一線を越えたのか…。それともすべて、深い恋慕からの男の空想なのか…。
実は、男はベッドの上で植物状態なのか…。これは『ドグラ・マグラ』のような話なのか…?

うーん、難解。解を求めてはいないけれど、深く考察したい。
でも考察する手前で思考が堰き止められてしまったような気持ち。
(でも面白くなかったわけではない)
これはあまりにベースとなる背景を知らなすぎたからだと思い、台本の基となっている泉鏡花「龍潭譚」を青空文庫で読んでみました。
が、自分の読解力に不安を覚え、現代語訳も確認。
毒虫に刺された少年が山に迷い込み、美しい女に出会う。
という、主人公の行動は1行で説明できちゃうのですが、自分の劣等感や姉への恋慕や、見知った町が急に知らない土地と感じる疎外感など、幻想的で現実と幻の区別がつかない世界観が反映されているのだなと思いました。
きっとそこには少年の性への目覚めが含まれており、なんともしがたいその衝動を持て余している少年を受け止めるのが竜神の化身(なのかもしれない)という、少しおとぎ話のような雰囲気が漂っていました。話を包み込む、いかにも日本らしい靄に包まれた、山の美しい情景が目の前に広がります。
https://ncode.syosetu.com/n4835es/
※ちなみに明治大学キャンパスの敷地内でしたが、軽音部の練習の音が聞こえてきて、ちょっと煩わしかったです。鬼子母神のテントの方が趣があったんだろうなぁ。
 

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■avocafe

鑑賞前にアボカド料理専門店に行きました。スムージーとアボカド抹茶プリン。
プリンは抹茶とアボカドの苦みと青臭さがほんのり効きつつ、甘くて滑らかで濃密な味。
スムージーは野菜やフルーツとのミックス、甘いのに爽やかなのど越し。二つともけっこうお腹に溜まりました。

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