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地球に生きる動物たちの事実 [■お出かけ・雑記]

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知人に誘われ、自然環境には興味あったので来訪。
ちょっとタイトルが怪しいと思ったのですが至極まともな講座でした。
(君が代の話は、ちょっと長くなるということであまり語られていませんでした)

こちらの森井啓二さんは登山もするそうで、自然環境に身を置いた視点ということで、登山を通じて自然を愛する私としてはかなり共感&学べるところはありました。

・動物 ホシガラスは5千カ所に餌を埋める。
・フンコロガシは雌の方へ最短距離で糞を転がすが、方向は天の川を見ているらしい。
・最近の像は牙が短い。人間に殺されないように進化したり、潰したりする (グレートタスカーという像は絶滅した。象牙は昔は8キロだったが4キロに減った。
・イルカもシャチも互いの言葉がわかっているようだ。違う種で言葉が交わせないのは人間だけ。
・テリルリハイインコは名前を呼び合う、名前に該当する鳴き声を必ず出してから、次の鳴き声にうつる。
・人間のベッドはチンパンジーの10倍の細菌数。ベットはノミもダニもいなかった。
・パーム油の消費が原生林を壊している。
・オリーブ油を収穫するため、野鳥も一緒に吸い込んで殺してしまっていた。香り高いオリーブは夜明けに収穫するため、眠っている鳥もろとも殺されてしまう。原産国のスペインでは260万匹の野鳥が殺されていたが、内部告発で夜明けの収穫がなくなった。
・バードフレンドリーのマークのコーヒーなどがあるので目を向けよう。ジャコウネコ、コピルアクとるためにコーヒーを片っ端から食べさせる。

・ロブスターは超長寿なのに披露宴でろくに食べずに捨て、蛤は507年近く生きることもあるが取りつくされて最近はホンピノス貝をハマグリとして売っている。
・シアン化ナトリウムを海に蒔いて、弱った熱帯魚を漁獲して売る。
・栄養学は間違いだらけ。膵炎は長い間、食べものを接種してはいけないと言われていたが、今は食べた方がいいことがわかってきた。
・利益になるデータだけを集めて作られてるのが栄養学。塩分控えめ、炭水化物抜くダイエットなど、とんでもないこと。塩は体にいい。
・日本人は世界の1%しかいないのに薬の3割を消費している。

いずれも私が「身土不二」などの考えで学んできたことを裏付けるような事実ばかりでした。
米で太るなら、江戸時代までの日本人はみな肥満ですよね。
油分、糖分の過剰摂取や、分解できない小麦製品の過剰摂取がいけないと思うのです。
でも食品メーカーは加工品を売りたいから、そんなことはいわないし、必死で潰そうとする。

しかし自分たちの家族や人間全体が不健康になることは無頓着。不思議ですね。


天皇家の健康食

天皇家の健康食

  • 作者: 横田 哲治
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2001/12/01
  • メディア: 単行本

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アルピニスト [ドキュメンタリー]

満足度★90点


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https://alpinist-movie.com/


■目的がすり替わってしまうこの世の中で

ロープなし、下見なし、電子機器無しでフリーソロ。
とんでもないクライマー、マーク・アンドレ・ルクレール。
フリークライミングなのに下見なしって、本当にとてつもない…。 映画【フリーソロ】で極限のクライミングを見せてくれたアレックス・オノルドが霞んでみえてしまうぐらい。
驚いたのは、この映画でも出演しているオノルドが、スポーツとしてフリーソロをやっているが、ルクレールは違うと発言したこと。【フリーソロ】をみたときは、どちらかというと、今作のルクレールに近い感性の人だと思っていたから。
オノルドはロープで下見し、ルートを練り、安全な登り方を何度も反芻して頭にたたき込む。
相反してルクレールのほうは、事前に天候や地形図を観てはいるが、初めての山(ルート)での経験や体験そのものを楽しんでいる。精神構造が違うんですね。

しかも、オノルドよりも危険なことをしているのに「ルクレールなら落ちない」という謎の安心感を与える。
フリーソロよりも、格段に落ち着いて見ていられた。 きっと、ルクレールの精神のあり方が画面を通して伝わってきたのだと思う。禅の修行のように、登る前のことは忘れ、登った後のことは考えない。
一つ一つ、本当にその瞬間を心穏やかに噛みしめている。
そのスタイルは、初めて人類が未開の地へ赴くときのように、一つ一つに驚きと喜びがこもっていると同時に、野生動物のようにひどく自然体でもある。
鳥がなぜ飛べるのかを鳥自身が考えないように、ルクレールも自分が登れること自体を疑問に思わないのだろう。
だから、危険なことをしてるのはわかるけど、自分は危険なことを楽しんでいるわけではない、と彼は答えたのだと思う。
ーークライミングをすると、人生がシンプルになる。
ーー達成したこと自体が人生を変えるわけじゃない。そこに到達するまでの旅が心に残る。

いい言葉。私も登山をしますが、美しい風景を見ると共有したくてヤマップやインスタについ、あげてしまう。 目的がすり替わってしまうこの世の中で、自分の好きなことを体験と経験としてだけ個人のうちに留めておける人間が、果たして今いるのだろうか。

彼は劇中、登山前に食べる食事についてこう答えている。
「いつ雪崩などにあって死ぬのかわからない。だから人生最後だと思って好きな物を食べている」
「自然が相手だ。こちらがコントロールできるわけじゃない」

まさに懸念していたことが彼に起こったわけだが、心に残る生き様だと思いました。
登山興味あるなしに関わらず、彼のことをもっともっと人に知ってもらいたい。
少なくとも、私は忘れないし忘れたくない。

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