SSブログ

劇団壱劇屋「五彩の神楽」10月公演「心踏音」@池袋シアターグリーン [■音楽・演劇]

●https://ichigekiyaoffice.wixsite.com/gosainokagura

P_20221019_204513.jpg
P_20221019_204447.jpg


▼2022.10.19初演

知り合いが所属している劇団の舞台を見に行きました。
「五彩の神楽」というシリーズの中の一つで、10月は『心踏音』(しんとうおん)という演目。
台詞はなく、殺陣がメインの芝居です。

戦乱の世の中、目の見えない男と耳の聞こえない女の心の通い合いと、悲劇を描きます。
女は、試行錯誤の末、靴の音の振動で男性とコミュニケーションをとります。
元々再演目の芝居ですが、女役の方がタップダンサーなので、その場面はただのダンスではなくタップダンスで行われていました。

役者すべてにセリフが無いので、本来なら目の見えない男には声をかける演出があればいいのですが、台詞が無いのでパントマイムで場面が展開されていきます。
かなり演出・表現が難しいと思うのですが、こちらもすんなり想像力を働かせることができるよう、すごく練られていたと思います。
映画『テネット』を彷彿とさせる逆再生の場面は、今回の再演で新たに追加された演出だそうです。
この逆再生の演出が話しの核心に触れることになり、驚きの真実にたどり着きます。

人が人の心を救うために、何を犠牲にするのか・・・、各登場人物の愛と友情の一つの在り方は、かなりかなり心を揺り動かすものでした。
8月からの連続公演で、五つのエピソードが12月に収斂します。小劇団だと思いますがもっと脚光を浴びてもいいのではないだろうか。おすすめです。

▼下は上演後のお楽しみ「ワンシーン再現撮影会」
P_20221019_203214.jpgP_20221019_202913.jpgP_20221019_203214.jpg

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

劇団唐組「秘密の花園」 [■音楽・演劇]

満足度★70点

●https://karagumi.or.jp/information/1058/
●猿楽通り沿い特設紅テント


himitunohanazono.jpg
作=唐十郎
演出=久保井研+唐十郎
劇団唐組のお芝居を 友達に誘われて鑑賞。
アングラ劇場は久々、唐組は初めてです。
現実と虚構と妄想の狭間に入り込みました。
坂の上には何があるのか…、女は姉なのか…、姉に似ているから女に惚れたのか…。
二人は禁断の一線を越えたのか…。それともすべて、深い恋慕からの男の空想なのか…。
実は、男はベッドの上で植物状態なのか…。これは『ドグラ・マグラ』のような話なのか…?

うーん、難解。解を求めてはいないけれど、深く考察したい。
でも考察する手前で思考が堰き止められてしまったような気持ち。
(でも面白くなかったわけではない)
これはあまりにベースとなる背景を知らなすぎたからだと思い、台本の基となっている泉鏡花「龍潭譚」を青空文庫で読んでみました。
が、自分の読解力に不安を覚え、現代語訳も確認。
毒虫に刺された少年が山に迷い込み、美しい女に出会う。
という、主人公の行動は1行で説明できちゃうのですが、自分の劣等感や姉への恋慕や、見知った町が急に知らない土地と感じる疎外感など、幻想的で現実と幻の区別がつかない世界観が反映されているのだなと思いました。
きっとそこには少年の性への目覚めが含まれており、なんともしがたいその衝動を持て余している少年を受け止めるのが竜神の化身(なのかもしれない)という、少しおとぎ話のような雰囲気が漂っていました。話を包み込む、いかにも日本らしい靄に包まれた、山の美しい情景が目の前に広がります。
https://ncode.syosetu.com/n4835es/
※ちなみに明治大学キャンパスの敷地内でしたが、軽音部の練習の音が聞こえてきて、ちょっと煩わしかったです。鬼子母神のテントの方が趣があったんだろうなぁ。
 

P_20221010_165328.jpg
P_20221010_165344.jpg
P_20221010_210014.jpg

■avocafe

鑑賞前にアボカド料理専門店に行きました。スムージーとアボカド抹茶プリン。
プリンは抹茶とアボカドの苦みと青臭さがほんのり効きつつ、甘くて滑らかで濃密な味。
スムージーは野菜やフルーツとのミックス、甘いのに爽やかなのど越し。二つともけっこうお腹に溜まりました。

P_20221010_174453.jpg
P_20221010_173854.jpg

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇